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宝塚は元日からゴージャス、星組「ハプスブルクの宝剣」

 主人公エリヤーフーはもちろん主演の柚希さん。黒いロングヘアで影のある男を演出しますが、ずいぶん細くなってイイ男っぷりが上がっていました。トップスターになるとほとんどの生徒さんがスリムになり、精神的・肉体的な重責を伺わせますが、そのストイックさがまた「スター」としての輝きを増幅させます。宝塚の面白さは舞台だけでなく、演者が学生からプロになる過程にもありますが、トップスターになってからの変化も劇的で見逃せません。柚希さんはまだ大劇場2作目ですが、特にこの公演は歌も多く出ずっぱりで、そんな成長を実感させてくれました。

 エリヤーフーからエドゥアルトになった柚希さんは、オーストリア人として認められようとハプスブルク家のため必死に戦い続けますが、どうしても「ユダヤ人」であることからは逃れられず、自らの運命に翻弄され続けます。故郷を捨てても魂はさまよったまま、彼が本当に帰るべき場所はどこにあるのだろう。そしてその思いを抱くのは、実はエドゥアルトだけでなく…。


 宗教に基づく歴史的な背景は日本人にとってなかなか難しい話なのですが、そこはわかりやすく表現されているので、彼らの苦悩はひしひしと伝わってきます。

そして主題歌が特にすばらしいと思ったら、シルヴェスター・リーヴァイ氏の作曲でした。

 ショーは、グラン・ファンタジー「BOLERO」。柚希さん演じるロメロという青年が、一羽の鳩を追う物語になっています。季節が変わり、国が変わるごとにシーンが展開し、都会あり、迷宮あり、アフリカありと見どころ満載。そして圧巻は「愛のボレロ」です。アルハンブラ宮殿を模した舞台が黄金に染まり、迫りくる音楽に乗せて、柚希さん中心の群舞が弾け、迫力満点!

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