法科大学院の学生には，ひじょうに優秀な人も多いです。よく考えてきて，良い意見を述べてくれる学生も少なからずいます。こちらが思いもしていなかったような指摘をしてくれる学生もいます。ただ，そのときでも，何か本質を突くような鋭い指摘ということはあまりなく，たんに解釈論に長けているだけという印象も受けます。こういう学生が，ほんとうは受験のプレッシャーから解き放たれて，深くいろいろな素養を身につけ，もっと本質的なものを考えるようになってくれれば，良い法曹になるのにな，と思います（ほんとうは，そういう人は，研究者になってほしいのですが）。
