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【平野貞夫の国づくり人づくり政治講座】第80号 2010年9月10日発行

徳川幕府の成立は、戦国時代の混乱を収拾したというだけでなく。江戸という都市を中心に各藩(地方)との有機的ネットワークを形成させることであった。それは江戸の繁栄と地方の繁栄を共存・共生させたことにある。一方が一方の人的・資源的を搾取するのではなく、共生するという国家システムを創ったことが、300年の平和な時代を続ける要因となったわけだ。


しかし、この幕藩体制は「人間を出自や身分で差別する」ことで維持されていた。明治維新は「人間を平等と自由」で解放し活性化するものであった。坂本龍馬は「自由と平等」の国家社会をつくろうとしたが、中途半端な形で日本は近代中央集権国家となった。人間の自由と平等に拘る龍馬は官僚支配国家の中に入ろうとせず、暗殺の悲劇に会う。明治維新でつくった国家は77年目に世界大戦で敗れる。その後65年の歴史の中で、日本人は富が全てだと狂う。極端な東京一極集中国家となった。明治維新は終わっていないのだ。

「見ざる言わざる聞かざる」の三猿政策。