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信長はいつ出てくるのか?

初回、2回目を視聴して、今年は「江─姫たちの戦国─」にハマりそうだ。

番組の公式サイトに「戦国時代に通じる激動の国際競争社会の現代にあって、江が育んだ“絆”を、今、見つめ直してみたい」と企画意図が記されている。

序盤で強く印象に残ったのが、焼き討ちした延暦寺のあり様などを引き合いに出し、不条理な当時の状況について「おかしいと思わぬか」と江に問いかけた織田信長の改革者としての姿勢だ。

事業仕分け喝采を浴びたのは、こうした声の表れだろう。だが、それがパフォーマンスとは言わないまでも、実効性を伴わければ、期待した分、怒りが大きくなるのは当然のこと。

内閣改造後の政権支持率を問うた各種世論調査で、不支持が支持を上回ったのも、「おかしいことが変わりそうにない」と思う人が多いためだろう。現状では菅直人首相を改革者たる信長に擬するのは難しい。

政権交代が起きた09年、鳩山由紀夫前首相が選んだ今年の漢字は、「江─姫たちの戦国─」の企画意図と同じ「絆」だった。もちろん、家族や仲間との「絆」は大切。だが「おかしい」ことを正すのに必要なのは、ドラマで問いかけた信長の姿勢ではないか。