枝野幸男経済産業相が先週、米ホノルルで環太平洋連携協定(TPP)交渉参加国の閣僚と行った会談に先立ち、経産省がTPPについて「全ての品目・分野を交渉の対象とする用意がある」と記載した説明資料をつくり、枝野経産相に渡していたことが17日、分かった。
ただ、枝野経産相は米国のカーク通商代表部(USTR)代表との会談で資料を使わず、全てを交渉対象とする趣旨の発言も行わなかったとしている。
【TPP交渉参加】経産省、TPP「全品目対象」の想定問答で謝罪
「資料に基づいて発言をなされたと誤解を招いたことは申し訳なかった」
想定問答は「首相会見の前に作成したもので差し替えるべきだったが間に合わなかった」と説明、単純ミスだと強調した。