「洗心の行」の目的はやせ我慢ではありません。
一つは、臍下の一点に心を静めれば、一見して困難であることも、楽々と出来ることを体得することです。
もう一つの目的は、新年を迎えるにあたって、昨年あった良いことも悪いことも「総て洗い流す」ことです。
人間は過去にこだわります。心が過去にこだわった状態では、新しいことに心を向けられません。「悪いことを洗い流すことは分かるのですが、なぜ良いことも?」と中には疑問に思う方がいるようです。過去の失敗よりも、過去の成功の方が固執しやすいものです。
我々はケガレを落とすために水をかぶります。
水は人間が思っている以上にケガレを落とす効果があります。