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尾上菊之助と播磨屋4女の結婚の裏に幸四郎家との確執も

 菊之助の父親である尾上菊五郎(70才)と幸四郎は同い年であり、幼い頃から芸の道を競い合うライバル同士だった。


 「音羽屋は高麗屋には負けないという自負がありますが、テレビ等の露出で松本家のほうが知名度が高く、両家には反目があるといわれていました」(前出・歌舞伎関係者)


 さらに菊五郎の娘である寺島しのぶ(40才)は、かつて幸四郎の長男・市川染五郎(40才)と交際していた。しかし、染五郎は寺島と交際中に、資産家令嬢との婚約を発表し、寺島は自殺を考えるほど大きなショックを受けた。娘を捨てた染五郎の仕打ちに激怒したのが父・菊五郎だったのだ。


 「当時、“よくも娘をもてあそんだな”と松本家に直談判しようとした菊五郎さんを、富司さん(寺島の母・富司純子・67才)が“あんな男、別の女性と結婚してくれてよかったのよ”と慌ててなだめたそうです」(前出・歌舞伎関係者)


 実際、2003年11月に開かれた染五郎の披露宴には、菊五郎夫妻の姿はなかった。


 「大御所である音羽屋の人間が歌舞伎役者の披露宴を欠席することは極めて異例のことで、両家の亀裂の深さがうかがえました」(前出・歌舞伎関係者)

 また、吉右衛門幸四郎の間にも根深い“因縁”がある。


 吉右衛門幸四郎は実の兄弟なのだが、めったに一緒の舞台には立たないというほど、不仲なのだ。中村家の知人が話す。


 「兄弟が不仲になったのは、母親の家の問題が関係しています。初代吉右衛門の一人娘だった母親は、松本家に嫁ぎ、そこで生まれた息子を後継者として中村家に養子に出さなければならなかったんです。それで次男である吉右衛門さんが養子に出されて、厳しい環境の中で育てられました。一方で幸四郎さんは天才と周りからもてはやされて育てられました。そんな生い立ちの違いがふたりの不仲を生んだといわれています」

 そして、この知人はこう続けた。


 「ここで菊五郎さんと吉右衛門さんが手を組めば、もともと大きな勢力が、さらに強大な勢力となります。歌舞伎界で大きな力を持った両家ならば、その影響力で松本家を孤立させることも可能なんです。だから、幸四郎さんは両家の結婚に焦っていると思いますよ。尾上家と中村家にしてみれば、結婚によって松本家への “意趣を晴らす”ことになりますよね」