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ブティック投資銀行のキャリアとは？（広瀬隆雄） - BLOGOS（ブロゴス）

投資銀行業というとモルガン・スタンレーやゴールドマン・サックスなどの大企業の名前が、まず頭に浮かびます。

もちろん、それらの大手企業に勤めるのもいいですけど、1990年代以降の拡張に次ぐ拡張で、かつてティファニーのような存在だった投資銀行は、いまやウォルマートみたいな存在に成り下がりました。

皆さんがトレーダーを目指すのであれば、バランスシート力があり、ITインフラストラクチャの整った大手投資銀行に勤めるというキャリアパスで何ら問題無いと思います。でもM&Aバンカーを志すのなら、勤め先が大企業である必要は無いです。

M&Aバンカーのコンピタンスとは、優れたアイデアで世間の資本を巻き込むカタリストとなることです。そのアドバイスが適切で卓越したものであれば、ディールに一枚加わりたいという外部の資本は、勝手に向こうから押し寄せてきます。なぜなら資本はコモディティであり、卓越した洞察こそが希少資源だからです。