この裁判は、アメリカのＮＳＡ＝国家安全保障局が、市民の個人情報を大量に収集していることが明らかになった問題を巡って、アメリカの人権団体が携帯電話の通話履歴などの収集はプライバシーを侵害しているとして、こうした活動の差し止めなどを求めていたものです。
これについて、ニューヨークの連邦地裁は２７日、「この情報収集の活動は政府のテロ行為への対抗策であり、政府が、集めた情報をテロ行為の調査や阻止以外の目的で使った証拠はない」と指摘したうえで、「合法である」という判断を示しました。
裁判を起こした人権団体は、「今回の判断に失望している」として上訴する方針です。
この問題を巡っては、先週、人権活動家らが起こした同じような裁判で、首都ワシントンの連邦地裁が「憲法違反の疑いが強い」という異なる判断を示していて、今後の一連の裁判の行方に全米の注目が集まっています。
US judge rules NSA phone surveillance program is legal ― RT USA
