きょう2月12日の毎日新聞で倉重篤郎専門編集委員が自らの論評である「水説」の中で、与謝野馨前衆院議員の言葉を引用して次のようにアベノミクスを痛烈に批判している。
「一本目の金融緩和は、米国と同じ処方箋を導入しただけで、緩めても金を貸す相手がいない。ある銀行の頭取が日銀の口座に積むしかないと嘆いていた」と。
「二本目の財政出動は従来型政策。たいした効き目はないし、あったとしても一時的だ」と。
「三本目の成長戦略。たった4文字だがこれほど難しいものはない。この20年間、成長可能な新産業分野を探して、探して、探しまくったが見つからなかった」と。
こう言ったあとで与謝野氏は次のように語ったという。
「それよりも、現下の経済政策の肝は、拡大する一方の格差とどう向き合うかにある。世界的潮流となっているこのことこそが中産階層の衰退を伴いナショナリズム台頭の温床になっている。若者が右傾化している、ともいう。そういう時こそ、そうじゃないだろうという政治勢力が国会になければいけない」と。
いまさら与謝野氏が何を言っているんだ。
いまさら御用メディアの編集委員が何を言っているのだ。