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ウクライナ政権崩壊 ヤヌコビッチ大統領、出国図る - MSN産経ニュース

 また、議会は新たな内相代行にアバコフ氏を任命した。同氏は23日、ヤヌコビッチ氏のチャーター機は適切な手続きを取っていなかったため飛び立てず、「航空機から出てきたヤヌコビッチ氏は車に乗ってどこかに去った」と述べた。アバコフ氏は解任されたザハルチェンコ前内相代行やプションカ検事総長らも空路で出国を図ったが、阻まれたとしている。


 アバコフ氏はまた、「ウクライナ国民に対する重大な犯罪」に関し、ヤヌコビッチ政権幹部も含めて捜査すると述べた。国家保安局を統括する全権委員に任命されたナリワイチェンコ氏も、「犯罪を命じた指導者を拘束するため速やかに措置を取る」としている。

ヤヌコビッチ氏 東部を“体現” 強権政治で反発招く - MSN産経ニュース

 ウクライナ議会に大統領職を解任されたヤヌコビッチ氏はウクライナ東部ドネツク州の出身だ。得意な言葉はロシア語で、演説でもウクライナ語をうまく話せないなど、親露派住民が多い東部を象徴するかのような存在といえる。


 技師としてたたき上げ、1997年にはドネツク州の知事に就任。州知事時代には東部工業地帯のオリガルヒ(新興寡占資本家)と緊密な関係を築いたとされる。ただ、青年時代は粗暴で、強盗罪などで服役した経験もあるとされる。


 クチマ政権時代の2002年に首相に抜擢(ばってき)された。04年の大統領選でクチマ陣営の支援で出馬するが、選挙不正の抗議デモを受け、やり直しの決選投票で親欧米派のユシチェンコ氏に敗れた。その後、ユシチェンコ政権の内紛で政治が空転したこともあり、10年の大統領選で勝利を収めた。


 大統領就任後は強権的な政策を推進した。大統領権限を大幅に強める憲法改正を行ったほか、国内におけるロシア語の地位向上を推し進め、野党と激しく対立した。政治腐敗も蔓(まん)延(えん)がささやかれ、経済を立て直せないまま政治の表舞台から退場することとなった。

【ウクライナ情勢】米露、駆け引き新局面 安保・経済をカードに - MSN産経ニュース

 ロシアにとって、ウクライナは歴史的にも民族的にも極めて近い存在だ。旧ソ連圏では第2の国で、プーチン政権が目指す旧ソ連圏の経済統合組織「ユーラシア連合」の実現には不可欠だ。ウクライナセバストポリにはロシアの黒海艦隊の基地もある。


 ロシアは厳冬期に欠かせない天然ガスウクライナへの供給も担う。


 経済にからむこうしたカードを駆使して、EUや北大西洋条約機構NATO)へのウクライナの接近を阻む戦術を継続する可能性が強い。

 一方、欧米側は野党を含む新政権を発足させ、政治・経済改革に取り組ませた上、国際通貨基金IMF)と協調した経済支援を行いたい考えだ。改革の着実な実行により、経済再生を目指す狙いがある。


 その上で、欧米としては自由と民主主義に基づいた国づくりをウクライナに求めていく方針とみられる。旧ソ連圏には独裁色が強く汚職が蔓延(まんえん)している国が少なからずあり、この問題が克服できなければ“同志”として迎え入れるのは実質的に困難だからだ。

ウクライナ:露、与党側と距離 事態収拾は不透明 - 毎日新聞

 旧ソ連ウクライナで22日に野党勢力が政府機関を掌握した事態について、米国は歓迎する一方、与野党間の仲介役を担ってきた欧州連合(EU)は困惑を隠さず、ヤヌコビッチ政権を支援してきたロシアも距離を取り始めた。ウクライナでは以前から指摘された東西間の「対立」が今後、「分裂」や「衝突」へ発展する恐れも残り、国際社会が事態収拾に向け影響力を発揮できるのか不透明な状況だ。

 ヤヌコビッチ氏の出身地の東部ドネツクでは、野党側の動きに抗議する集会が開かれた。ヤヌコビッチ政権下で国防相だったレベジェフ氏が与党・地域党の拠点の一つクリミア自治共和国へ移動したとの情報もあり、野党側と衝突する可能性も否定できない。野党側でも反政府デモ隊で中心的な役割を果たした過激派組織「右派セクター」をどこまで統制できるのか不確定要素がある。


 ただし、国軍は今回の危機に不介入の方針を表明し、デモ隊と激しく衝突してきた治安部隊も野党支持に転じた。国内の地域対立が深まるのは確実だが、政治レベルにとどまるとの見方も出ている。

 ウクライナ情勢の急転を受け、ケリー米国務長官ラブロフ露外相は22日に電話協議を行い、事態収拾の必要性について一致した。しかし、ケリー氏が「平和的な雰囲気が広がりつつある」と評価したのに対し、ラブロフ氏は「野党が(ヤヌコビッチ大統領との)合意を順守しなかったことが、情勢を悪化させている」と批判した。


 オバマ米政権はバーンズ国務副長官を24日にもキエフへ派遣し、野党側と連携を深める構えだ。


 ロシアは昨年12月にウクライナ向けの150億ドル(約1兆5000億円)の財政支援を約束したが、シルアノフ財務相は23日、ウクライナの次期政府の陣容を見極め、政情が安定するまで凍結する考えを表明。ウクライナが親欧米路線へ転化することをけん制する一方で、ヤヌコビッチ氏を見限った可能性もありそうだ。


 ウクライナ与野党が21日まで続けた和解交渉では、ロシアのルキン人権問題代表も仲介役として参加。だが、EUを代表して交渉に同席した仏独ポーランドの外相が合意文書に署名したが、ロシアは署名に応じなかった。危機が深まる中、ヤヌコビッチ氏の求心力が弱まる状況を踏まえ、ロシアは「心中」を避けたともみられる。プーチン露大統領は23日、メルケル独首相と電話協議し、ウクライナの領土保全を支持することで一致した。


 EU加盟国ではシュタインマイヤー独外相が「政治的な事態の悪化は避けるべきだ」と困惑気味にコメント。EUのアシュトン外務・安全保障政策上級代表(外相)も「急速に変化している」と述べるにとどめた。EUが肩入れしたウクライナ野党指導者が与野党間の合意を守らなかったことで、EUの影響力を行使できていない実態がさらけ出された形だ。

ウクライナ:ティモシェンコ元首相復帰 首都キエフで演説 - 毎日新聞

「たった今、私は仕事に戻ってきた」


 ウクライナ東部ハリコフの収監先から釈放され、首都キエフに入ったユリヤ・ティモシェンコ元首相(53)は22日夜、中心部の独立広場に駆け付け、デモ隊が設置したステージ上で集まった市民に訴えた。自由の身になったばかりで体力が十分回復していないためか車椅子で登場したが、演説の声は力強く、5月に予定される大統領選への立候補など政治活動への本格復帰をアピールした。


 ヤヌコビッチ大統領の政敵だったティモシェンコ氏は、首相時代の職権乱用罪で2011年10月に禁錮7年の有罪判決を受けた。本人や支持者は「政治的な裁判だ」として無実を訴え続け、最高会議(国会)の決定でようやく釈放が決まった。


 ティモシェンコ氏は「これまでと違う政治を見せるため全力を尽くす」と強調。首都を離れたヤヌコビッチ氏に関しては、流血の事態を招いた責任があると指摘し、「独立広場に引きずり出さなければならない」と述べると会場から喝采が起きた。


 一方で、04年の民主化運動「オレンジ革命」の立役者でありながら国を安定させることができなかったティモシェンコ氏への不信感は根強く、演説中に「信用できない」との声も聞かれた。

【ウクライナ情勢】東西分裂、回避に躍起 欧米、地域不安定化を懸念 - MSN産経ニュース

ウクライナで反政権デモが拡大した背景には、経済をめぐる東西の温度差がある。ロシアに接し、親露派住民が多いウクライナ東部には、国内経済を牽引(けんいん)するドネツクなどの工業地帯が集中。一方、西部は東部に比べて立ち遅れているため、欧州連合(EU)との統合を求める声が強く、東西分裂の危険性もはらむ。欧米各国は国家分裂を回避させようと躍起になっている。

 22日の英紙ガーディアン(電子版)は今後のシナリオの一つとして、ロシアによるクリミア半島などウクライナの一部の併合の可能性があると報じた。

 欧米諸国にとり、欧州と旧ソ連諸国のはざまに位置する大国ウクライナの国家分裂は地域情勢の不安定化を招くことから、絶対に避けなければならない。


 ドイツ政府によると、メルケル首相とロシアのプーチン大統領が23日に行った電話会談では、早期の新政権樹立と領土的統一を保つことの必要性で一致した。


 ただ、ライス米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は23日の米NBCテレビで、ロシアが軍部隊を派遣する可能性に触れ、「深刻な間違いになる。いずれの国の利益にもならない」とロシアを牽制した。


 また、EUのアシュトン外交安全保障上級代表も22日の声明で「国家の主権、独立と領土的統一を守るため、すべての者が責任を持って振る舞う」ことを要請。ウクライナの分裂に強い危機感を示した。

オレクサンドル・トゥルチノフ - Wikipedia

ヤヌコーヴィチ側近のヴォロドミル・ルイバク(英語版)議会議長が辞任したことに伴い、トゥルチノフは議会議長に選出され[8]、また首相代行にも選出された。ヤヌコーヴィチが大統領を解任されたため、ウクライナ憲法第112条の規定に基づき、トゥルチノフが制限付きながら大統領権限を行使する状態にある。

2007年8月、同性結婚に対し典型的に保守的な姿勢であるという批判について「私は同意しない。普通の見方をする人に対しては保守的だとレッテルを貼るだろうが、ドラッグを使用したり男色を推進する人間には進歩主義者だと言うのだろう。彼らはすべて堕落者だ」と述べた。

http://d.hatena.ne.jp/d1021/20140223#1393152060


ウクライナ 野党が移行政権作り進める NHKニュース

政権に抗議する野党勢力のデモ隊と警察との衝突で多数の犠牲者が出たウクライナでは、野党側がキエフ中心部の大統領府や政府庁舎を管理下に置く一方で、ヤヌコービッチ大統領はキエフを離れ、22日以降、公の場に姿を見せていません。
これまで政権を支えてきた与党「地域党」は、23日、「衝突で犠牲者が出た責任はヤヌコービッチ氏とその側近にある」との声明を発表して、大統領の責任を追及する姿勢に転じ、事実上政権が崩壊した状態となっています。
ウクライナの議会では、与党議員が離反したため野党勢力が主導権を握るようになり、23日の審議でヤヌコービッチ政権の閣僚らを次々に解任することを決議し、大統領代行に野党幹部のトゥルチノフ議長を任命するなど、移行政権作りを進めています。
野党側は、すでに22日に大統領を解任し、大統領選挙を5月25日に行うことを決議しており、キエフ中心部の広場でデモも継続しながら、議会を通じて政治の実権を握っていくことで、ヤヌコービッチ大統領に追い込みをかけていく構えです。

ウクライナの首都キエフでは、ヤヌコービッチ政権の事実上の崩壊状態に合わせて、警察と治安部隊の姿が見えなくなり、これに代わって野党勢力の支持者で作る自警組織が治安の維持に当たっています。
自警組織は野党側を支持する元軍人や警察官などによって作られたもので、政権に対する抗議行動の際はデモ隊を守る役割を担っていました。
キエフ市内の公園では23日、野党勢力の過激な若者グループがソビエト時代の記念碑を壊そうとして、市民と口論になったところ、自警組織のメンバーおよそ20人が駆けつけ、仲裁に当たっていました。
しかし、自警組織には犯罪を取り締まる法的な権限はなく、市民の間では権力の移行期間に治安が悪化することを懸念する声も出ています。

ウクライナで政権崩壊、大統領代行は親欧路線へ | Reuters

反政権デモと警官隊の衝突が続いたウクライナで、最高会議(議会)がトゥルチノフ議長を大統領代行に選出し、ヤヌコビッチ政権が崩壊した。大統領代行は、親欧路線への再転換を目指す意向を示した。


トゥルチノフ氏は23日、政治空白でウクライナの分裂を招いてはならないと指摘。ロシアとの関係については「親欧路線を取るウクライナの選択が認められるような平等で良好な関係を新たに築きたい」と述べた。


25日までに就任宣誓が行われ、大統領選が行われる5月25日まで大統領権限がトゥルチノフ氏に移される。トゥルチノフ氏はティモシェンコ元首相の側近。

ティモシェンコ元首相は2010年の大統領選でヤヌコビッチ氏に敗れた後、汚職を理由に2年以上収監されていたが、22日に釈放された。元首相は暫定首相を務める可能性を否定した。

ロシア語圏のクリミア半島と東部の一部都市では新体制支持派と親ロシア派が対立し、ウクライナの分裂懸念が再浮上している。


ロシア政府の側近は今月、ロシアがウクライナの混乱に介入する可能性を示唆していた。


米国のライス大統領補佐官(国家安全保障担当)は米国のテレビ番組でロシアがウクライナに軍を派遣する可能性を問われ、「それは重大な過ちになるだろう」と発言。「ウクライナの分裂を、ウクライナ自身も、ロシアも、欧州も、米国も望んでいない。暴力が再び起こり、状況が悪化することを誰も望んでいない」と述べた。


ドイツのメルケル首相のスポークスマンによると、首相は23日にプーチン大統領と協議し、ウクライナの「領土の保全」は維持されるべき、との見解で一致した。


また、英国のヘイグ外相はBBCの取材で、ロシアがウクライナ東部とクリミア半島に軍を派遣する可能性について問われると「そのようなことはロシアの国益にならない」と答えた。


米国とその同盟国からなる北大西洋条約機構NATO)がロシアと即座に軍事衝突する可能性は低いが、欧米とロシアがけん制し合う状況は、欧州とロシアに挟まれたウクライナが双方にとっていかに重要かを示している。

欧州連合(EU)はウクライナの新政権に対し、財政支援を申し入れるとともに、昨年11月にヤヌコビッチ大統領がロシアの圧力を受けて凍結したEU連合協定の調印手続きの再開を提案した。欧州委員会のアシュトン副委員長(外交安全保障上級代表兼務)は24日、ウクライナを訪れ、同国経済の支援策を協議する見通し。


米国もウクライナへの財政支援を表明している。


一方、ロシアのシルアノフ財務相は23日、プーチン大統領とヤヌコビッチ大統領が昨年12月に合意した150億ドルのウクライナ向け融資の一環で予定されていた20億ドルのウクライナ債購入について、少なくとも新政権発足まで延期すると述べた。

ロシア政府は23日遅く、首都キエフの状況について協議するため、駐ウクライナ大使を本国に召還したと明らかにした。

【ウクライナ情勢】米国務長官、政権移行「強く支持する」 外相と電話会談 - MSN産経ニュース

 ケリー米国務長官は23日、ウクライナ情勢についてロシアのラブロフ外相と電話会談し、ウクライナ議会によるトゥルチノフ議長の選出と大統領代行への任命を「強く支持する」と表明した。


 ケリー氏は政権を追われたヤヌコビッチ氏の与党も今回の決定を支持したことを強調。ウクライナの平和と安定を取り戻し、ウクライナ経済を立て直すための「最善で最も期待できる道だ」と述べた。


 またケリー氏は米国として国際社会とともにウクライナを支援する意思を表明し、ロシアがこうした取り組みに参加することに期待を示した。

 ロイター通信によると、ラブロフ外相はケリー氏に対し、野党勢力がヤヌコビッチ政権を当面は存続させるとした合意を無視して、暴力によって権力を奪ったとの見方を示した。


 一方、ライス米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は23日の米NBCテレビで、ヤヌコビッチ氏は民主的な選挙で選ばれた大統領だったことを認めながらも、「平和的なデモ参加者に暴力を用い、ウクライナ国民の意思を侮辱したことで正統性を大きく失った」と話した。

米ロ外相電話会談 ウクライナ巡り隔たり NHKニュース

ケリー国務長官とラブロフ外相は23日、ウクライナ情勢を巡って電話で会談しました。
アメリ国務省によりますと、この中でケリー長官は、野党勢力が主導権を握るウクライナの議会が大統領代行らを任命したことに支持を表明したうえで、「アメリカは、EU=ヨーロッパ連合などと共に、ウクライナのために働く準備がある。ロシアも加わることを希望する」と述べたということです。
その一方で「ウクライナの主権と領土の一体性、それに民主的な選択の自由は、すべての国によって尊重されるべきだ」と述べ、ロシアは不要な介入をすべきではないとして強い警戒感を示しました。ロシア外務省によりますと、これに対しラブロフ外相は野党勢力は武器を放棄することに応じず、政権を事実上奪い取り、合意の実行を拒んでいる」と述べ、幅広い勢力が参加した形の連立内閣の樹立など、政権側と野党側の合意が実施されないおそれがあるとして強く非難しました。
そして「合意文書に署名したヨーロッパの国々と、歓迎したアメリカの対応を注視している」と述べ、欧米側をけん制したということで、ウクライナ情勢を巡る両国の立場の違いが一段と浮き彫りになっています。

Ukrainian parliament appoints speaker as acting president ― RT News

Ukraine sets European course after ouster of Yanukovich | Reuters

Ukraine's interim leadership pledged to put the country back on course for European integration now Moscow-backed Viktor Yanukovich had been ousted from the presidency, while the United States warned Russia against sending in its forces.

【ウクライナ情勢】シャンデリアに42億円…大統領公邸の池から異常な金遣い示す会計文書 - MSN産経ニュース

 ウクライナ大統領を務めたヤヌコビッチ氏が政変で首都キエフ郊外の公邸を追われる際、大量の会計文書が敷地内の池に捨てられた。見つかった文書から複数の黄金のシャンデリアを約3千万ユーロ(約42億円)で購入するなど同氏の異常な金遣いが明らかになった。


 まだ書類のごく一部の内容しか判明していないが、23日の英字紙キエフ・ポスト(電子版)などによると、シャンデリアのほか、公邸敷地内の建物のための家具に150万ユーロ以上の支払いを計画する文書も見つかった。ダミー会社が絡んだ支出が多いという。


 敷地内で飼っている動物の名前を記すためのプレートに約100万円を支出。自身について新聞などがどのように書いているかをチェックするため、2010年にはある会社に6億4千万円相当の額を支払った。同氏の給与は年1千万円程度。書類は池の底に沈んでいるものもあり同紙はダイバーを雇って回収。焼け焦げた跡が残っている書類もあり、急いで焼却して証拠隠滅を図ろうとしたとみられる。

「ヤヌコビッチ御殿」に市民ら驚き、動物園やゴルフコースも | Reuters

敷地面積はモナコの約半分で、衛星画像ではゴルフコースやヘリコプターも確認できる。ダチョウなどの動物はオーストラリアやアフリカなど、出生地を示すプレートがおりに付けられていた。食用の牛や羊、ヤギも飼育され、豆類なども育てられていた。


邸宅を訪れた市民らはぜいたくな暮らしぶりに驚き、妻と3歳の息子と一緒に来たという男性は「こんな場所とは全く予想していなかった。一般市民のお金を遣って建てられた」と述べた。ウクライナの平均月収は500ドル(約5万1260円)以下とされている。


また翌23日には、キエフから約650キロ離れたフタ近郊にある同氏の別の邸宅も公開され、クマやキジなどの動物や、小さな池などもあった。地元メディアによると大統領は年に数回、この邸宅を訪れていたという。

Twitter / Polly_Boiko: Ukraine's ex Prosecutor General's

Ukraine's ex Prosecutor General's house, ill begotten money can't buy you taste! http://avmalgin.livejournal.com/4352619.html

Twitter / Polly_Boiko: And here's Yanukovich's 7 hectare

And here's Yanukovich's 7 hectare fun house. My personal favourite is his garage. http://zyalt.livejournal.com/1007568.html

ヤヌコビッチ氏の脱出先、ロシアやベラルーシとの見方も | Reuters

約3カ月にわたる反政府デモの末、議会が解任を決議したウクライナのヤヌコビッチ大統領(63)。22日に首都キエフを離れたが、その後の所在は明らかになっていない。

ヤヌコビッチ氏が東部ドネツクの空港からチャーター機で出国を試みたが、阻止されたとの報道もある。側近は同氏が北東部ハリコフに滞在していると述べたが、ヤヌコビッチ氏は同地域での会合には姿を見せていない。


ヤヌコビッチ氏が率いた、親ロシア政党「地域党」のメンバーはロシアのテレビ局に対し、「われわれには正統な、存命の大統領がいるが、所在は分からない」と述べた。


ドネツクには、ウクライナ最大の富豪で同党に資金提供を行うリナト・アフメトフ氏がおり、ヤヌコビッチ氏がアフメトフ氏の保護を求めることも考えられる。しかし、キエフを拠点とするシンクタンク「ペンタ」のVolodymyrFesenko氏は「アフメトフ氏が新政権に近づくには、ヤヌコビッチ氏を引き渡すことが最良の道だ」と指摘。ヤヌコビッチ氏にとって、ドネツクも安全ではないとの見方を示した。

ヤヌコビッチ氏はテレビ局のインタビューで、出国する意図はないと強調。黒海沿岸部を含む同国南東部に向かう計画だと述べた。

ヤヌコビッチ氏が親ロシア路線だったことから、ロシアが同氏の脱出先として考えられるのは当然だが、ロシアは同氏が国内の反政府デモを鎮圧できなかったことに不満を隠さなかった。


ロシアのプーチン大統領とヤヌコビッチ氏は昨年12月、150億ドルのウクライナ向け融資で合意。しかしロシアのメドベージェフ首相は今月20日、「国民がドアマットのように踏みつける」ウクライナの指導部とは関わりたくないと述べた。

一方、隣国ベラルーシは、2010年に失脚したキルギスバキエフ元大統領を受け入れており、ヤヌコビッチ氏が同国に向かう可能性もある。

New Ukraine leaders say Yanukovich wanted for mass murder | Reuters

Fugitive Ukrainian President Viktor Yanukovich, ousted after bloody street protests in which demonstrators were shot by police snipers, is wanted by for mass murder, authorities announced on Monday.

焦点:ウクライナ政権崩壊、安定化へ問われる欧州の手腕 | Reuters

ウクライナのヤヌコビッチ政権が崩壊した。西側諸国は経済的に破綻状態にあるウクライナの安定化という困難な課題に取り組むことになる。さらにロシア寄りの政権が崩壊したことを受け、ロシアをなだめる必要もでてくるとみられる。


その責務が最も重いのは欧州連合(EU)だ。数カ月にわたる流血の反政府デモの収拾へ仲介役を買って出たEUには今、後処理という仕事が待ち構える。


ヤヌコビッチ大統領の解任が議会で決議された翌日、20カ国・地域(G20)財務相中央銀行総裁会議に出席していた欧州委員会のレーン副委員長は、ウクライナへの金融支援を約束するとともに、将来的にウクライナがEUに加盟する可能性にも言及した。


EUはとりあえず、昨年ヤヌコビッチ大統領がEU加盟の前段階となる連合協定の締結を見送り、親EUから親ロシアに転換した際に棚上げした融資を緊急支援として実施する方針だ。


EU当局者はすでに、ウクライナとの連合協定が締結されれば、同国への金融支援を早期実施する可能性を示している。ウクライナは、協定締結後、速やかに20億ユーロ超の支援を受けられることになる。同協定の批准完了を待たず、EUの5億人の消費者にアクセスすることもできる。ただし、ウクライナにはEU市場に輸出できる物はさほどない。


連合協定の締結は、新政権の手にかかるが、新政権誕生は5月25日に設定された大統領選挙を待たなくてはならない。


エコノミストは、EUの貿易拡大に向けた「深淵かつ包括的な自由貿易協定(DCFTA)」が当初、ウクライナ経済をさらに疲弊させ、ロシアを主要顧客としていた競争力のない産業が打撃を受けるとと予想する。


ヤヌコビッチ大統領の政敵だったティモシェンコ元首相が釈放されたことによる政治的リスクもある。


ノムラの政治アナリスト、アラステア・ニュートン氏は「5月25日に予定される大統領選の結果など、政治的不確実性が強まり、ソブリン・デフォルト(債務不履行)の可能性も高まる可能性もある」と述べた。


<不気味なロシアの影>


現在、懸念されているのが、ウクライナ分裂を回避できるかどうかだ。東部はロシア系が大半を占め、黒海に突き出たクリミア半島セヴァストポリにはロシア海軍の基地もある。


ウクライナの混乱で敗者となったロシアは、巨額のガス代支払いをウクライナに求め、デフォルトに追いやる可能性がある。


EU当局者は、エネルギー供給や通商の停止、棚上げになっていた領土問題を蒸し返すなど、プーチン大統領の報復を恐れている。


ヤヌコビッチ大統領が解任された翌日、ロシアのシルアノフ財務相は、ウクライナ向け支援の一環である20億ドルのウクライナ債購入を情勢が落ち着くまで延期すると述べた。


<EU内に拡大疲れ>


ヤヌコビッチ政権崩壊により、EU内のウクライナ加盟反対論が後退するかどうかは不透明だ。


今回の仲介で中心的役割を担ったポーランドのタスク首相は、ウクライナの加盟の意義を訴えるが、2004年以降、大半が旧社会主義の中・東欧13カ国がEUに加盟。西側加盟国の間には、「拡大疲れ」が漂う。


EUは、ギリシャに端を発する債務危機への対応で加盟国の調整に非常に苦労した。国境を接するとはいえ、現在は「部外者」のウクライナへの大規模支援は、それ以上の曲折が予想される。

ウクライナ政権崩壊、5つの注目点―欧米やロシアにどう影響? - WSJ.com
焦点:プーチン氏「屈辱の敗北」か、ウクライナめぐり厳しい選択 | Reuters

冷戦時代を思い起こさせる東西対立に陥ったウクライナ。ロシアのプーチン大統領は今、この隣国の未来に加え、自らの政治的な遺産をも方向付けそうな決断に迫られている。


ヤヌコビッチ政権が崩壊したことで、プーチン氏はロシアの「衛星国」としてウクライナをとどめておくという考えに欠かせない盟友を失った。同氏は、中国や米国に対抗するため、かつてのソ連構成国をできる限り集めて巨大な通商圏を構築しようともくろんでいるが、その狙いが打ち砕かれる可能性も出てきた。

プーチン氏は今のところ、公の場でこの問題に言及していないが、オバマ米大統領メルケル独首相と電話で会談。ソチ五輪が終わるまでは、努めて沈黙を守っていた。


しかし、ウクライナの首都キエフ中心部にある独立広場では、デモ隊がプーチン氏の出方を不安げに待ち構えている。


クリミア出身のAlexeiTsitulskiさん(25)は、「プーチンが干渉したがるのは分かっている」と話す。この地域はかつてロシアの領土だったが、1953年にソ連最高指導者でウクライナ出身のフルシチョフによってロシアからウクライナに移管された。

ヤヌコビッチ大統領は昨年11月、貿易と政治面でEUとの関係を強化する協定締結を拒否し、ソ連時代の保護国であるロシアとの経済連携を選択。この時、プーチン氏は決定的な勝利を収めたように見えた。


ただ、そのコストは膨大だった。ロシアは重債務国のウクライナに150億ドルの支援で合意し、ウクライナ政府がロシアに支払う輸入ガス価格の引き下げも約束した。


しかし、この合意を交わしたヤヌコビッチ氏が失脚した今、支援が実現されるかは疑問だ。

またロシア政府は、プーチン氏の側近で下院幹部のアレクセイ・プシコフ氏をウクライナに派遣。プシコフ氏は主にロシア語圏である同国東部の地域指導者らと22日に会談を行った。


東部ハルコフで行われたこの会談で、地域指導者らは国会の決定を認めないと明言。ロシアの計画次第では同地域の併合という可能性も浮上した。


しかし、キエフの政治的中枢に対する圧力は、反ヤヌコビッチ派の反発が強いことから下火になっている。プシコフ氏にもウクライナの状況に対する不満が募っていると見え、ツイッターに「彼ら(ウクライナ当局)を西側支援者の方に向かわせればいい」と書き込んだ。

しかし、数日前までは勝利したと見られていた戦いで、プーチン氏がこんな屈辱的な敗北を受け入れるだろうか。

Will NATO annex Ukraine? ― RT Op-Edge