ブラヒミ特別代表が辞意 シリア和平困難と判断か - MSN産経ニュース
国連とアラブ連盟合同のシリア特別代表を務めるブラヒミ氏が近く辞任する意向であることが４日、国連関係者の話で分かった。６月に行われる大統領選でアサド大統領の再選が確実視され、自身が仲介役を務める政権側と反体制派の和平協議の進展が困難になったと判断したとみられる。後任にはチュニジアのモルジャン元外相らが浮上している。
１〜２月にジュネーブで開かれた和平協議はシリア移行政権樹立をめぐり、アサド氏退陣を求める反体制派と、これを拒否する政権側の主張が平行線をたどり難航。次回協議の開催日程すら決められず、ブラヒミ氏は「シリアの人々におわびする」と述べていた。
ブラヒミ氏は元アルジェリア外相。国連アフガニスタン特別代表などを歴任、シリア問題合同特使だったアナン前国連事務総長の辞任に伴い２０１２年９月、シリア問題の特別代表に就任した。
