ウクライナ高官、西部のハンガリー系住民の自治否定 | Reuters
ウクライナ外務省の高官は、ハンガリーのオルバン首相がウクライナ西部のハンガリー系住民の自治を求めていることについて、国の統一を損ねるとして認めない姿勢を示した。
4月に再選されたオルバン首相は、ウクライナ西部に住む約20万人のハンガリー系住民の自治を改めて主張。これを受け、ウクライナ政府がハンガリー大使を呼んで説明を求めたほか、ポーランドが批判するなど、周辺地域に波紋が広がっている。
ウクライナのナタリア・ガリバレンコ外務次官は、3日付のハンガリー紙に掲載されたインタビューで、少数住民の言語は、教育や当該地域の公文書で対等に扱うとした上で「しかし、民族性に基づく文化的な自律は、検討事項でない」とし「わが国は統一した国家で、自治権は非常に慎重に取り扱う必要がある」と述べた。
オルバン首相の主張については、ウクライナのパートナーは、ロシアを利する発言を慎むべきと指摘した。