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中国 大物指導者も容赦なく摘発の方針 NHKニュース

党の高級幹部の子弟グループ、いわゆる「太子党」の代表格の1人で、一時は最高指導部入りの可能性も指摘された薄煕来・元重慶市書記の裁判では、法廷内のやり取りをインターネット上で随時伝える異例の対応をとって、大物の罪を公正に裁く姿勢をアピールしました。
次にターゲットとなったのが、前の最高指導部の一員だった周永康・前政治局常務委員で、党の内部事情に詳しい複数の関係者によりますと、周永康氏は薄元書記と共謀して習近平指導部の転覆を企てていたという情報もあったということです。
周永康氏は、長年、石油開発や石油行政に携わった、いわゆる「石油閥」の大物と目され、党の治安部門トップの座にも就いて強大な権力を握っていたともされます。
習主席にとって周永康氏の立件は、腐敗を断固取り締まる姿勢を国民にアピールできると同時に、石油閥の利権への切り込み、そして、権力基盤固めに欠かせない治安部門の掌握につながります。
周永康氏が犯したとされる「重大な規律違反」の具体的な内容は明らかになっていませんが、汚職などの疑いをかけられているとみられ、そうであれば、最高指導部経験者に対しては前例がありません。
先月末には、人民解放軍の制服組のナンバー2だった徐才厚・前中央軍事委員会副主席に対しても党籍をはく奪して軍の捜査機関に送る処分を決めていて、習主席が権力集中を進めていることがうかがえます。

中国共産党が周永康氏に捜査、「権力闘争」の指摘も | Reuters

中国共産党は29日、周永康・前党政治局常務委員(71)に対し「重大な規定違反」があったとして捜査を開始したことを明らかにした。


周氏は中国共産党が1949年に政権政党となって以来、汚職疑惑で捜査対象となった政府高官の中で最も党内序列が高い。


党で汚職調査を担当する中央規律検査委員会が声明で明らかにした。「重大な規定違反」は通常、汚職を遠まわしに意味する表現とされる。


声明は今回の決定について、党規約や汚職禁止規制に沿ったものとした。詳細は明らかにしていない。

専門家らは、習近平国家主席が、自身の権力基盤を固め、今後内紛が起こっても対処できるとの自信を持ったことを、今回の捜査は示すと分析する。


また今回の発表で、習氏主導の汚職取り締まりが勢いを増しつつあることもうかがえる。


周氏は政治局常務委員などに在職中、国内の治安対策予算を牛耳り、反体制派の反発を招いていた。


著名な人権活動家、胡佳氏は「周氏はいつも人民の敵だった」と指摘。「ただ、周氏に対する習氏の捜査は人権のためでなく、汚職に反発するものでもない。これは権力闘争だ」と語った。

中国共産党 習主席に従うよう党員に求める NHKニュース

中国共産党は29日、おととし11月まで最高指導部の序列9位だった周永康前政治局常務委員に対し、党の中央規律検査委員会が「重大な規律違反」を理由に調査を行うことを決めたと発表しました。
これについて、30日朝の中国の新聞各紙はそろって1面に見出しを掲げて伝え、共産党の機関紙「人民日報」は、「党を厳しく管理する方針は揺るがない」と題した評論員の記事を掲載し、「党の規律の前では皆が平等だ。党内に特殊な党員はいない」として、最高指導部経験者に対する極めて異例の調査に踏み切った決定をアピールしました。
そのうえで、「規律を強化すればするほど、党の団結と統一を守らねばならない」という習主席のことばを引用し、すべての党員が習主席の方針に従うことを求めました。
また、人民日報の傘下の新聞「環球時報」は社説で、「周永康が引きずり下ろされて反腐敗にピリオドが打たれるということはない。そういう考え方は古い。反腐敗は必ず継続される」として、習主席による厳しい腐敗摘発が今後も続くという見通しを示しました。