https://d1021.hatenadiary.com
http://d1021.hatenablog.com

なぜ今「天皇主権説」再考なのか・その1 (連載「パックス・ジャポニカへの道」) - 原田武夫国際戦略情報研究所公式ブログ

我が国においては戦後、「それでも天皇制は封建体制とファシズムの残滓であるから排除すべき」という左翼史観か、あるいは「日本国憲法は押しつけられたものだから無効だ」という”保守”史観しか存在してこなかった。そのため、実のところ「グローバル・マクロ」「我が国の憲法」「天皇制の在り方という意味での国制」というトリニティ(三位一体)が連動して動いているという冷静な認識をもって我が国の歴史が語られることは皆無だったのである。

したがっていわゆる「司馬遼太郎史観」を今ここで打ち捨てなければ話は始まらない。

しかる我が国世論においては未だに「アベノミクスだから株高になるのか」「賃金は果たして上がるのか」といった”さざ波の議論”しか行われていない。

国家破綻の時まで早ければあと2年と迫った今、始めるべきは「為替談義」や「株談義」、さらには床屋談義の域を出ないマスメディアが繰り広げる「永田町談義」などでは全くない。今こそ必要なのは「国家破綻を越えて、この国がどうあるべきなのか」という国制刷新の議論なのである。そしてその際に中心的な課題に据えられるべきは我が国における中核的な権威である「天皇」であり、その国制という意味での「天皇制」なのである。さらにいえばそれを記した「憲法」でもあるのだ。