政府は午前9時すぎから開いた閣議で、安倍総理大臣とすべての閣僚が解散決定の閣議書に署名し、衆議院を解散することを閣議決定しました。
このあと、天皇陛下から解散詔書にご署名を受ける手続きなどが行われることになっています。
一方、国会では、安倍内閣が重要課題の1つと位置づけている「地方創生」の関連法案が参議院本会議で採決され、与党などの賛成多数で成立する見通しです。
そして午後開かれる衆議院本会議で、菅官房長官が解散詔書を伊吹衆議院議長に伝達し、伊吹議長が解散詔書を読み上げて、衆議院は解散される運びです。
そのあと政府は臨時閣議を開き、来月2日公示、14日投票という衆議院選挙の日程を決め、夕方、安倍総理大臣が記者会見することにしています。
衆議院選挙はおととし12月以来およそ2年ぶりで、各党は安倍政権が進める経済政策「アベノミクス」の継続の是非などを争点に、事実上の選挙戦に入ります。
衆議院本会議は午後1時から開かれ、3つの法案の採決が行われたあと、菅官房長官から紫のふくさに包まれた解散詔書が伊吹衆議院議長に伝達されました。
そして、伊吹議長が「憲法7条により衆議院を解散する」と解散詔書を読み上げ、衆議院は解散されました。
安倍総理大臣は自民党の両院議員総会であいさつし「皆さんとともに進めてきた経済政策が間違っているのか、正しいのか。そのことを選挙戦を通じてしっかりと訴えていこう。1人でも多く当選することが成長戦略や改革を前に進め、景気を回復し、国民生活を豊かにする道を進んでいくことにつながる。この戦いを全員で勝ち抜いて、再び日本を世界の真ん中で輝く国にしていく。私は全員が当選するための先頭に立っていくことをお誓いする」と述べました。
政府は午後2時から臨時閣議を開き、来月2日公示、14日投票という衆議院選挙の日程を正式に決めることにしていて、安倍総理大臣は、午後6時から記者会見することにしています。
衆議院選挙が行われるのは、おととし12月以来で、衆議院議員の4年の任期が折り返しの2年を経ずに解散されるのは、平成17年のいわゆる「郵政解散」以来です。
また、21日までの衆議院議員の在任期間は706日間でした。
今度の衆議院選挙は、衆議院の小選挙区を5つ減らす「0増5減」の法律に基づいて行われる初めての選挙で、衆議院の議席の数は前回までの480から5減って475となり、衆議院の過半数は238議席となります。
各党は、公約の作成など選挙に向けた態勢作りを本格化させていて、安倍政権が進める経済政策「アベノミクス」の継続の是非などを争点に、事実上の選挙戦に入ります。
衆議院は、午後1時から開かれた本会議で、紫のふくさに包まれた解散詔書が菅官房長官から伊吹衆議院議長に伝達され、伊吹議長が「憲法7条により衆議院を解散する」と解散詔書を読み上げ、解散されました。
これを受けて、政府は午後2時から臨時閣議を開き「来月2日公示、14日投票」という衆議院選挙の日程を正式に決めました。
また、安倍総理大臣は午後6時から記者会見することにしています。衆議院選挙が行われるのは、おととしの12月以来です。
衆議院の小選挙区を5つ減らす「0増5減」の法律に基づいて行われる初めての選挙で、議席の数は、前回までの480から5減って475となり、衆議院の過半数は238議席となります。
各党は、公約の作成など、選挙に向けた態勢作りを本格化させていて、安倍政権が進める経済政策、「アベノミクス」の継続の是非などを争点に、事実上の選挙戦に入ります。
衆議院を解散する手続きが行われる本会議では議長が解散詔書を読み上げたあと、本会議場で多くの議員が万歳三唱することが恒例となっています。
午後1時から開かれた衆議院本会議では伊吹議長が事務総長から解散詔書を受け取ったあと全員が起立し、「日本国憲法第7条により、衆議院を解散する」と読み上げたところで、議場から「万歳」という声が上がり、万歳三唱が行われました。
その後、伊吹議長が「御名・御璽、平成26年11月21日、内閣総理大臣・安倍晋三」という部分を読み上げ、「以上です。万歳はここでやってください」と発言し、再び議場から「万歳」の声が上がり、万歳三唱が行われました。
伊吹議長は記者会見で「解散は、あくまで天皇陛下の国事行為として解散詔書が出されてなされるもので、憲法7条によって衆議院を解散することと、天皇陛下の御名・御璽が押されていることを言わなくてはならず、その前に万歳や拍手をしては困る」と述べました。衆議院本会議の議事録によりますと、平成に入ってからの過去8回の解散の際には議長が「衆議院を解散する」と読み上げたところで万歳三唱が始まったということで、国会や与野党の関係者は「万歳三唱のやり直しは、前代未聞で異例のことだ」と話しています。