https://d1021.hatenadiary.com
http://d1021.hatenablog.com

ピエール・ベール - Wikipedia

『歴史批評辞典』などを著して神学的な歴史観を懐疑的に分析し、啓蒙思想の先駆けとなった。

南フランス、ピレネー山麓の寒村、ル・カルラで、プロテスタントカルヴァン派)の牧師の息子として生まれる。

1669年に一度カトリックに改宗するが、翌年カルヴァン派に復帰。そのため迫害に遭い、スイスのジュネーヴに逃れる。

1696年に『歴史批評辞典』を刊行。驚異的な博識と卓抜な批判精神をもとに、従来の歴史辞典の誤記や不正確を正し、なおかつ既存の硬化した哲学体系、宗教体系に対する痛烈な批判と皮肉を込めた作品であった。

終生カルヴァン派の思想を持ち続けたとされる。

ベールの位置付けとしては、18世紀以来伝統的に神学・形而上学の解体を目指した反教義的な批判的懐疑論者とされてきたが、ベール研究が進んだ1960年代以降はカルヴァン派に立脚した特異なプロテスタント思想家とする見方が研究者間では有力になっている。