台湾統一地方選で与党国民党が大敗、首相辞任 | Reuters
台湾の統一地方選は29日投開票され、与党国民党が伝統的に牙城としていた複数の直轄市で市長ポストを失う大敗を喫した。選挙結果を受け、江宜樺・行政院長(首相)は辞任した。
国民党にとって想定を上回る敗北となったことは、中国との関係強化を図ろうとしてきた馬英九政権の支持率低迷を浮き彫りにした。
台湾では、先月29日に行われた統一地方選挙で、馬英九総統が主席を務める与党・国民党が、県知事と市長のポストのうち、台北市で無所属の新人に敗れるなど、改選前より半分以上減らして大敗しました。
こうしたなか、台湾の複数のメディアは30日、馬総統が選挙の大敗の責任を取って党の主席を辞任する見通しとなり、3日に開かれる党の会合で発表する予定だと伝えました。
また、国民党の報道官はNHKの取材に対し、「馬主席は地位には執着せず、負うべき責任からは逃げない」と述べるとともに、「あさっての会合で重大な発表がある」として、辞任を示唆しました。
馬総統は2008年に総統に就任し、翌年、国民党の党首に当たる主席を兼務しました。
馬総統は、総統の残りの任期がおよそ1年半となるなかで、国民党の主席を辞任することになれば、党内での求心力の低下が進むことになりそうです。