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シリアの死者２０万人超 内戦収束のめど立たず　NHKニュース

イギリスを拠点にシリア内戦の情報を収集している人権団体は２日、シリアでの混乱が始まった２０１１年３月からこれまでに戦闘や爆弾テロ、それに拷問などによって死亡した人が２０万人を超えたことを明らかにしました。
政府軍や反政府勢力などの戦闘員が死者の半数以上を占めるものの、市民の犠牲者はおよそ６万３０００人に上り、このうち１万３７７人が子どもだということです。
シリアでは２日も、北部のトルコとの国境の町アイン・アルアラブでイスラム過激派組織「イスラム国」とこの地域を守るクルド人の部隊が激しく衝突しました。
シリアの内戦は、アサド政権と反政府勢力の対立に「イスラム国」やそのほかのイスラム過激派などさまざまな勢力が加わって、複雑さを増しています。
国連はこれまでに３人の特使を任命して和平の調停を繰り返し試みていますが、内戦収束のめどは全く立っておらず、市民の犠牲が増え続けています。