ルーブル危機、ロシア経済は「苦境」に=米経済諮問委員長 | Reuters
米経済諮問委員会(CEA)のファーマン委員長は16日、ルーブルの急落について、ロシアの経済政策は「苦境」に陥った、と述べた。ただ、米国への影響は限定的との認識を示した。記者団に対して述べた。
原油安や欧米による経済制裁を背景に、ルーブル相場は今年に入って対ドルで50%超下落している。16日だけで11%超も下落した。
委員長は「もし私がプーチン大統領の経済顧問であれば、非常に憂慮するだろう」と語った。ロシアの緊急利上げについて、経済と信頼感が打撃を受けたと述べ「経済政策は苦境に陥った」との見方を示した。
そのうえで委員長は「深刻な経済状況だと言えるが、これは主に、国際的なルールに従わなかった結果であり、自業自得だ」としている。
委員長は、米国のルーブル危機へのエクスポージャーは限定的と述べた。米国の対ロ輸出は国内総生産(GDP)の0.1%に過ぎない。