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キム第1書記 南北改善に前向き姿勢 NHKニュース

北朝鮮の国営テレビは、午前9時半すぎからキム第1書記による「新年の辞」を放送しました。
この中でキム第1書記は、韓国政府に対し「外部勢力とともに行う軍事演習をやめるべきであり朝鮮半島の緊張を緩和する道へ歩みを移すべきだ」と述べました。
そのうえで、「民族分裂の悲劇はこれ以上容認できず、北と南の関係には大転換が必要だ。雰囲気と環境が整えば、最高位級会談もできない理由はない」と述べて首脳会談に前向きな姿勢を示し、南北の関係改善への意欲を強調しました。
韓国政府は先月29日に北朝鮮に対し、「平和統一に向けた取り組みを具体化していきたい」と呼びかけたうえで、朝鮮戦争などで離れ離れになった離散家族の再会などについて話し合う南北協議の開催を提案したばかりで、今後、北朝鮮が実際に韓国との関係改善にどこまで乗り出すのか注目されます。
一方で、キム第1書記は北朝鮮の人権状況を巡って国際的な批判が高まっていることに関連して、「アメリカと追随勢力が卑劣な人権騒動にしがみついている」と批判し、対立するアメリカから国を守るため、経済の建て直しと並んで核開発を進める路線を堅持するとしています。