常磐自動車道は、埼玉県から宮城県の間の太平洋沿岸およそ300キロを結ぶ高速道路で、これまで開通していなかった福島県富岡町の常磐富岡インターチェンジと、浪江町の浪江インターチェンジの間のおよそ14キロの区間が1日から新たに通行できるようになり、全線で開通します。
1日は午前中、記念式典が常磐富岡インターチェンジなどで行われ、一般の車両は午後3時から新たな開通区間を通行できるようになります。
最後まで残っていたこの区間は原発事故の避難区域にあり建設が遅れていましたが、政府が復興を加速させるとして、ことしの大型連休ごろの予定だった開通を早めました。
放射線量を抑えるため、のり面を通常よりも厚いコンクリートで舗装する対策を行ったほか、比較的放射線量が高い場所については、道路脇にモニタリングポストを設置して線量を表示しています。
常磐自動車道の全線開通で被災地では人の動きや物流が活発になることが予想され、復興の加速につながると期待されています。