フランス南東部イゼール県にある工場で26日、化学品や産業ガスなどが保管されている倉庫に車が突っ込み、爆発が起きて2人がけがをしたほか、頭部を切断された男性の遺体が見つかった事件で、捜査当局は、車を運転していたヤシン・サリ容疑者(35)とその妻ら3人を逮捕しました。
また、遺体はサリ容疑者がことし3月から働いていた運送会社を経営する54歳の男性だったということです。男性の頭部のそばにはイスラム過激派が使うアラビア語が書かれた旗が2本置かれていたということで、当局は、テロ事件として動機などを捜査しています。
一方、チュニジアでは、26日、首都チュニスから南東に100キロ余り離れた観光地スースにあるリゾートホテルが自動小銃で武装した男2人に襲撃され、外国人観光客を含む37人が死亡しました。チュニジアの日本大使館によりますと、日本人が事件に巻き込まれたという情報はないということです。
地元のメディアは、目撃者の話として、容疑者の1人がビーチやホテルのロビーで観光客に向けて銃を乱射し、その後、治安部隊に射殺されたと伝えています。この男はチュニジア人の24歳の学生だということで、治安当局は、もう1人の男を拘束し、イスラム過激派との関連などを詳しく調べています。
さらに、クウェートでは、26日、金曜礼拝が行われていたイスラム教のモスクで爆発があり、25人が死亡しました。モスクには、シーア派のイスラム教徒がおよそ2000人ほどいて、中に入ってきた男が突然、爆発物を爆発させたということで、過激派組織IS=イスラミックステートが26日、犯行を認める声明を出しました。