資金繰りがひっ迫しているギリシャに対しては、EU=ヨーロッパ連合が3か月間で日本円で9500億円規模のつなぎ融資を行うことで合意し、20日、融資が実行されました。
これを受けてギリシャ政府は20日、期限を迎えたヨーロッパ中央銀行が保有するギリシャ国債の償還などの債務と、延滞していたIMFへの債務、合わせておよそ8400億円を返済したことを明らかにしました。
これについてIMFは声明を発表し、「今回の返済で延滞は解消された。われわれはギリシャの金融の安定と成長に向け支援を続ける」としています。
ギリシャ政府は、ヨーロッパ中央銀行が保有する国債の償還ができなければ銀行への資金繰り支援が打ち切られるおそれがあったほか、IMFへの債務の延滞を解消しなければ、IMFから新たな支援を受けられないとされていただけに、今回の返済でギリシャの資金繰りへの懸念は、ひとまず和らぐことになりました。
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