24日のニューヨーク外国為替市場は、世界経済の先行きの不透明感が強まったことや世界的に株価が急落したことを受けて、投資家がリスクを避けようと、比較的安全な通貨とされる円を買ってドルを売る動きが急速に強まりました。
このため円相場は一時、ことし2月以来およそ7か月ぶりに1ドル=116円台に値上がりしました。その後は値下がりしたドルを買い戻す動きも出ています。
また、ニューヨーク原油市場では、世界第2位の石油消費国の中国で景気の減速を背景に原油の需要が減るという見方から、先物に売り注文が広がりました。その結果、国際的な原油取引の指標となるWTIの先物価格は、一時、1バレル=37ドル台に下落し、2009年2月以来およそ6年半ぶりの安値水準をつけました。
市場関係者は「世界の主要な市場で株価が全面安になるなど投資家はリスクを避けようという姿勢を強めている。中国経済の行方しだいで今後も荒い値動きが続きそうだ」と話しています。