このなかで日銀の黒田総裁は今回のＧ２０について「国際金融市場がやや激しく動いたということを踏まえて、中国を含む新興国経済の動向に議論が集中すると思っている」と述べました。
そのうえで黒田総裁は「中国は従来の輸出主導型から内需主導型に転換してきているところで為替制度も市場にあわせた形にしてきている。当然、中国経済、中国の政策について説明を聞けるのではないかと期待している」と述べ、会議では「世界同時株安」の発端となった中国経済について重点的に議論されるという見通しを示しました。
一方、アメリカの中央銀行にあたるＦＲＢ＝連邦準備制度理事会が今月中にも行うかどうか注目されている利上げについて、黒田総裁は「アメリカ経済は世界最大の経済なので、その動向というのは世界的な注目を集めることは当然だ。もし利上げをするとなれば、それはアメリカの経済がしっかり成長していくということを物語っているわけで、それ自体は世界経済にとっておそらくプラスだ」と述べました。
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