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英中が連携強化へ 証取相互取引・原発などのイニシアチブで一致 | Reuters

5日間の日程で中国訪問中のオズボーン英財務相は21日、通貨スワップ協定の拡充や中国による英国内の原発への投資、ロンドン証券取引所と上海証取の相互取引の実現可能性調査の実施などで、両国が一連のイニシアチブをとっていく方針で一致したと発表した。


オズボーン財務相は、英国が西側諸国の中で、中国政府の「最高のパートナー国」になると言明した。


最近の中国金融市場における混乱は、英国が中国との連携を深化しない根拠とはならないとも指摘した。


財務相は、中国からの英国への投資拡大を望んでいるとし、ロンドンと上海証取の相互取引実現は長期的に英国への利益になると語った。


株式市場の相互取引が将来的に、中国のボラティリティ波及といった形で英国をリスクにさらすことにならないかとの記者団からの質問に対しては、同相は「金融市場を世界的により深化させ、成熟させることはわれわれの利益となる」と応じた。


そのうえで「英国は中国経済との連携を深め、英金融機関は一段と堅固な結び付きを構築すべきだ」と語った。


英中両国は連携強化に向け、人民元/ポンドのスワップ協定を拡充する。両国とも詳細については踏み込まなかったものの、中国人民銀行が「近い将来」、英国で元建ての短期債を発行する見通し。中国国外では初の試み。オズボーン財務相は、英国が引き続き緩やかなペースでの人民元の国際化を支援していく考えを示した。


さらに、中国の支援を受け、英南西部ヒンクリーポイントに建設する新たな原子力発電所に、初回投資として20億ポンド(31億ドル)を投じる計画を明らかにした。


原発計画に加え、将来的に中国企業による英国の高速鉄道計画への投資機会が存在する可能性にも言及した。

中国は透明で開放的な資本市場形成へ、元一段安の根拠ない=首相 | Reuters

中国の李克強首相は、同国は透明で開かれた資本市場の形成を目指しており、人民元が引き続き下落する根拠はないとの見解を示した。


中国を訪問中のオズボーン英財務相に対する発言を国営テレビが報じた。


李首相は「われわれは透明かつ開かれ、長期的に安定した資本市場を積極的に育成している」と述べた。


また継続的な元下落の根拠はないとし、中国は通貨戦争には関与しないと語った。