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ノーベル文学賞はベラルーシのアレクシェービッチ氏 NHKニュース

スウェーデンストックホルムにある選考委員会は日本時間の午後8時すぎ、ことしのノーベル文学賞の受賞者にベラルーシのスベトラーナ・アレクシェービッチ氏を選んだと発表しました。
アレクシェービッチ氏は1948年にウクライナで生まれ、父親の故郷のベラルーシに移り住みました。大学卒業後は、新聞記者として働きましたが、文学の形式を取りながら現実に即した書き方が次第に反体制的だと見なされるようになりました。1983年に完成した作品、「戦争は女の顔をしていない」は、第2次世界大戦で従軍した女性たちの声を通して戦争の悲惨な実態を描いたもので、当初は出版が禁じられました。ペレストロイカと呼ばれた政治改革が旧ソビエトで進むなかで、この作品の出版が認められると大きな成功を収め、数々の賞を受賞するなど、代表作として知られるようになりました。1997年に出版した「チェルノブイリ祈り」は、チェルノブイリ原発事故の被害に遭った人たちの証言を集めて衝撃や悲しみなどを描き出した作品で、ベラルーシでの出版は中止されましたが、外国では高く評価されました。
選考委員会はアレクシェービッチ氏について「単に旧ソビエトとその崩壊後にかけての出来事を伝えたのではなく、当時の一般の人々の感情を私たちに分かりやすく伝えてくれた」と評価しています。

ことしのノーベル文学賞に選ばれたスベトラーナ・アレクシェービッチ氏について、翻訳家の松本妙子さんは「彼女は、旧ソ連時代に、反体制的ジャーナリストと見なされながらも、一貫して普通の人々の暮らしに耳を傾けてきた作家だ」と評価しました。
チェルノブイリ原発事故で被害にあった人たちの証言を取り上げた作品で、松本さんが翻訳した「チェルノブイリ祈り」について、松本さんは「彼女だからこそ聞き出せたと思う証言がたくさん盛り込まれている。チェルノブイリの事故の記録は数多くあるが、この作品を読んだとき、初めて現地の人たちの生の声が聞こえてきたという感動があった」と魅力を説明しました。そして、「重い内容の作品が多いが、今回の受賞をきっかけに日本でも多くの人に読んでもらいたい」と話していました。

ノーベル賞 アレクシェービッチ氏「核のない発展の道選ぶべき」 NHKニュース

アレクシェービッチ氏は、東京電力福島第一原子力発電所の事故のあと、みずからの本の増刷にあたって、この事故について触れ、ヒロシマナガサキ、そしてチェルノブイリのあとで、核のない発展の道を選ぶべきだった。原子力の時代から抜け出して、ほかの道を探すべきだ」と書き加えました。そして、「私は過去について書いたが、その過去は、将来の姿をあらわしたのだ」と締めくくり、原発事故が繰り返されることがないよう訴えています。

おくあき まさお

今年の文学賞はモロに政治性をテーマにしている。逃げている春樹とは雲泥の差だ。権力批判の嫌いな日本マスコミはこういう作家には目もくれない。
⇒<ノーベル文学賞>アレクシエービッチさん 原発事故被害、ソ連崩壊描く http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201510/CK2015100902000116.html

http://d.hatena.ne.jp/d1021/20151008#1444300866
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20151008#1444300886