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「知の巨人」はこう読んだ!偏差値秀才のための「大人の教科書」|あの人はなぜ、東大卒に勝てるのか|ダイヤモンド・オンライン

本書で僕が伝えたかったのは「考える」ことのメリットであり、いつまでも「学ぶ」のフィールドにいる限り、あなたは必ず学歴エリートに敗北し続けるというのが、基本的なメッセージだった。


ただ、誤解しないでほしいのだが、僕は「学ぶ」ことを否定したいわけではない。時代や局面によっては「知識の習得」こそが、競合に勝つための最強の手段であることは十分あり得る。


むしろ、何かを学ぶのであれば、そうした戦場の違いを踏まえた上でなければ意味がない。


そうした裏のメッセージも汲みとって、佐藤さんは本書を「勉強法の本」だと見抜いておられたのである。ここまでしっかりと読んでいただき、著者として率直にうれしかった。


そう、「考える」ことは重要だが、「学ぶ」ことをやめてはいけない。

そのときの日本が最も学んだのがドイツ帝国である。ドイツを訪れた岩倉使節団は、1871年ドイツ統一の立役者であるビスマルクに出会い、象徴的な助言を受けている。詳細はさておくとしても、ビスマルクが語ったのは、次のような趣旨のことだった。


「日本はいま考えてはいけないよ。我々もいまは考えていないのだから」


ビスマルクの意図はどこにあったのか?


当時のヨーロッパでは、イギリスが世界最先端をひた走っていた。まだ統一からわずか数年しか経っていないドイツから見れば、イギリスとの間には歴然たる差があることは否定できない。


だからビスマルクは考えた――ドイツに何より必要なのは、考えることではなくまず学ぶこと、より有り体に言えば、イギリスを徹底的にマネることだ。同じ状況下にある日本にも、そのまま同じことが言える、と。


ドイツは中央の大学に各地方の秀才を寄せ集め、さらにその中の成績優秀者をイギリスに留学させたうえで、彼らを官僚に登用した。つまり、学ぶ能力に長けた者を集めて、イギリスのやり方を吸収させ、ドイツ国内に見事なイギリスのコピーをつくり上げたのである。ビスマルクは意識的にこうした戦略をとることで、ドイツの国力を急速に高めていくことに成功した。


これに学んだ日本も、さっそく帝国大学(いまの東京大学)をつくった。各地の秀才を集めるという狙いは的中し、その中でも成績優秀な者たちが役人になるという仕組みがこのときに構築された。

こうしたシステムは、国家が発展途上にあり、明確な模倣の対象を持つときには、きわめて有効に機能する。学ぶ力がある人材ほど優遇される学歴社会には、こうした背景があるのである。したがって現代においても、発展途上にある国家の大半は、依然として学歴社会である(韓国しかり、中国しかり)。

今週の本棚:佐藤優・評 『あの人はなぜ、東大卒に勝てるのか−論理思考のシンプルな本質』=津田久資・著 - 毎日新聞

日本のエリート教育は、教科書に書いてあることを正確に記憶し(理解しなくてもいい)、1時間半とか2時間の制限時間内に筆記試験で再現する能力を向上させることに主眼が置かれている。これは明治の頃、欧米列強のノウハウをいち早く吸収するために必要だった「後進国型」のエリート促成栽培術だ。その負の遺産を現在も克服できていない。それだから、日本は学歴社会にすらなっていない。大学入試の偏差値で能力を評価する「入学歴社会」なのである。

 「入学歴社会」で優位を確保するために磨かれた型を覚え、あてはめるという再現の技法では、時代が大きく転換する時期の競争に勝つことができない。

社会人になってからも、論理の力を鍛えることはできる。非言語的な論理の力は数学で、言語的な論理の力は日本語を書くことによってつけるという知的訓練を日常的に続けることが効果的だ。<従来であれば、複雑な高級ルーティンワークを大量にこなせる勤勉な人が「優秀な人」だとされてきた。要するに、他人が考えた論理を頭に入れる能力、そしてそこに情報を当てはめる能力さえあれば、その人は「頭がいい人」だと言われたのである。/しかし、そうした時代は終わりつつある。自ら論理(結論仮説)をつくれる人、それに応じた情報収集ができる人が求められるようになってきているのだ>という津田氏の言葉を重く受け止める必要がある。

言語化文章化するには書く訓練が必要だが、「論理的な思考力が身につく」のは対話法によってであって書くからではない。
むしろ、長文を書き散らかしてる人の文章は論理的ではない。

http://d.hatena.ne.jp/d1021/20151109#1447065388頼山陽
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#misdirection #勉強法


http://d.hatena.ne.jp/d1021/20151014#1444819411
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