アマゾンが１９日から始めるのは有料会員向けの配送サービスで、１回８９０円で、世田谷区や渋谷区など東京の一部の地域について、注文を受けてから１時間以内に商品を届けます。対象となる商品は、飲食物や日用品などおよそ１万８０００点で、朝の午前６時から夜の午前０時前までの注文に対応します。
忙しい会社員が朝起きてすぐに必要な商品を注文し、受け取ってから出勤したり、帰宅前に注文したりする場合や、小さな子どもを抱えて外出できない主婦の利用などを想定しているということです。
このサービスのため、この会社では世田谷区の住宅街の中に専用の物流拠点を新たに整備し、今後、こうした拠点を増やしながら対象地域を広げていきたいとしています。
アマゾンジャパンのジャスパーチャン社長は「店舗で買うのと同じように早く商品が欲しいというニーズがあった。欧米と比べて日本はネット通販の割合は低く、これからもっと市場は伸びていくと思います」と話していました。
この配送サービスを利用してオフィスに食べ物を届けてもらった人は「ツイッターでサービスのことを知り、早速、利用してみました。職場から出られないときでも必要なものがすぐ手に入るのはありがたいです」と話していました。
ネット通販大手の間では、「楽天」が都内の一部で最短２０分で日用品を届ける取り組みを始め、「ヨドバシカメラ」も一部の地域で最短６時間で配送するサービスを開始するなど、利用者を確保しようと配送のスピードを競う動きが相次いでいます。
