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米当局、シーア派指導者の処刑前にサウジに懸念表明 | Reuters

ホワイトハウスのアーネスト報道官は4日、サウジアラビアイスラムシーア派有力指導者ニムル師を処刑したことに関し、執行前に処刑が引き起こす結果についてサウジ側に懸念を表明していたと明らかにした。


アーネスト報道官は、米当局者がサウジ当局者に対し、処刑がもたらす悪影響の可能性について直接懸念を表明したと述べた。「処刑前に懸念を伝えたが、残念ながら、危惧していたのと同様の結果が引き起こされた」とした。


また報道官は、米国は集団処刑を行う国を非難すると述べたほか、イランとサウジの対立がシリアの政治的解決に向けた取り組みをより困難にすると指摘。すべての当事者に対し行動を控え、緊張を悪化させないよう要請していると明かした。


スンニ派のサウジ王室と国民の大半をシーア派が占めるイランの関係は、サウジが王室に批判的だったニムル師を処刑して以来、急速に悪化。イランでサウジ大使館が襲撃されたことを受け、サウジは外交関係を断絶した。

サウジ、イランとの対立拡大 航空便の運航と貿易停止へ | Reuters

サウジアラビアは4日、イランとの対立を深め、航空便の運航と貿易を停止する方針を明らかにした。断絶した外交関係の回復にはイランが「正常な国家として行動」することが必要と強調した。


サウジのジュベイル外相はロイターとのインタビューで、同国によるイスラムシーア派有力指導者ニムル師の処刑を受けた緊張の高まりはイランに責任があると指摘。


「われわれの措置はすべて(イランの動きを受けた)対応だ」と述べた。


イスラムスンニ派のサウジ王室と国民の大半をシーア派が占めるイランの関係は、サウジが王室に批判的だったシーア派のニムル師を処刑して以来、急速に悪化。イランでサウジ大使館が襲撃されたことを受け、サウジは外交関係を断絶した。


ジュベイル外相は「イランとの間の航空便の運航も停止し、すべての通商関係を絶つ。イランへの渡航も禁止する」と語った。


イスラム教最大の聖地であるサウジのメッカやメディナへの大巡礼(ハッジ)や小巡礼(ウムラ)を行う巡礼者の入国は引き続き歓迎するとした。


同相は、外交関係の回復には「(イランが)国際的な規範や条約、協定を順守し、近隣諸国の領土を尊重する正常な国家として行動すること」が必要と強調した。

サウジアラビア イランとの貿易停止の方針 NHKニュース

サウジアラビアシーア派の指導者の死刑を執行したことをきっかけに、イランとサウジアラビアの対立が深まるなか、バーレーンもイランとの外交関係の断絶を表明するなど緊張が広がっています。
サウジアラビアのジュベイル外相は4日、「緊張を高めた責任はイランにある」などと述べ、外交関係の断絶に続き、イランとの航空機の行き来や貿易を止める方針を明らかにしました。
一方、イランでは、サウジアラビアに対する抗議デモが3日続けて行われたほか、シーア派の人口が多いイラクの首都バグダッドでも数千人が抗議の声を上げました。さらに、イラクではスンニ派のモスクが襲撃される事件が起き、シーア派の指導者の死刑執行に関係しているとの見方も出ています。
サウジアラビアとイランの対立が宗派対立の激化を招き、中東情勢がさらに不安定化する懸念が高まるなか、アメリカ・ホワイトハウスのアーネスト報道官は4日、「すべての当事者に自制を促している」と述べました。そして、「ケリー国務長官がイランのザリーフ外相と電話会談したほか、まもなくサウジアラビアのジュベイル外相とも話す予定だ」と述べ、ケリー長官みずからが緊張緩和に向けて働きかけを行っていることを明らかにしました。

サウジアラビアがイランとの外交関係を断絶したことを受けて、アラブ諸国で作るアラブ連盟は10日にエジプトの首都カイロにある本部で外相級の緊急会合を開き、対応を協議することになりました。
会合はサウジアラビアの求めに応じて開かれるもので、ベンヘッリ副事務局長は「会議の目的はテヘランにあるサウジアラビア大使館に対して、イランが行ったことを非難することだ」とする声明を出しました。ただ、アラブ連盟には、イラクレバノンなど、イランと同じようにシーア派が大きな影響を持つ国もあり、会議で足並みがそろうかどうかは不透明です。

サウジアラビアとイランとの間で緊張が高まっていることを受け、国連のパン・ギムン(潘基文)事務総長は4日、両国の外相と相次いで電話で会談し、事態の収拾に当たるよう双方に呼びかけました。
このうち、イランのザリーフ外相との電話会談で、パン事務総長はサウジアラビアが国内のイスラムシーア派の指導者らを処刑したことを批判しながらも、イランで処刑に反発する若者らがサウジアラビア大使館を襲撃したことも非難し、外交使節の保護に当たるよう求めたということです。
また、サウジアラビアのジュベイル外相との電話会談では、イランでサウジアラビアの大使館が襲撃されたことに同情しながらも、イランとの外交関係の断絶は危険だという考えを伝えたということです。
イランとサウジアラビアはシリア内戦やイエメン情勢を巡り鋭く対立していることから、パン事務総長は両国間の緊張が一連の紛争の解決を一層困難にすることを懸念しています。とりわけ今月下旬には国連の仲介のもと、スイスでシリアの和平協議が開かれ、イランとサウジアラビアの参加が鍵を握るともされていることから、シリア問題を担当する国連のデミストラ特使が今週中にイランを訪れ、協力を求める方針です。

バーレーン、イランと国交断絶 | Reuters

バーレーンがイランとの国交を断絶した。国営バーレーン通信が伝えた。報道によるとイラン外交官に対し、48時間以内に国外退去するよう求めた。


サウジアラビアが前日、イランとの国交を断絶していた。

サウジなどイランと外交断絶 米ロが自制呼びかけ NHKニュース

イスラムスンニ派サウジアラビアが、シーア派の指導者の死刑を執行したことをきっかけに、シーア派の大国イランとの外交関係を断絶し、バーレーンスーダンもこれに追随するなど、緊張が高まっています。
これを受けて、アメリカ、ホワイトハウスのアーネスト報道官は4日の記者会見で、「現状を強く懸念しており、イランとサウジアラビアは緊張を緩和させる必要がある。すべての当事者に自制を促している」と述べ、ケリー国務長官が緊張の緩和に向けて両国の外相に対し、電話で働きかけていることを明らかにしました。
また、ロシア外務省も声明を発表し、「深刻な憂慮を表明する」としたうえで、「イランとサウジアラビア、それにほかの湾岸諸国に対し、宗派間の緊張を高めて事態を悪化させる行動を控えるよう呼びかける」として、関係国に自制を求めました。
中東地域で強い影響力を持つサウジアラビアとイランの間で緊張が高まり、イスラム教の宗派対立が激しさを増せば、過激派組織IS=イスラミックステートとの戦いやシリアの和平協議などに悪影響が出る可能性もあり、中東情勢がさらに不安定化することへの国際社会の懸念が高まっています。

サウジアラビアがイランとの外交関係を断絶し、周辺国などにも追随する動きが広がるなか、イランのメディアは、「大きな影響はない」などと強調しており、国民に冷静な対応を促すねらいもあるとみられます。
イランのメディアのうち、国際協調路線を重んじる改革派の全国紙は5日、サウジアラビアに続いてイランとの外交関係の断絶などを発表した中東のバーレーンやアフリカのスーダンなどの4か国について、「いずれもサウジアラビアに依存する小国ばかりだ」などと主張し、イランにとって大きな影響はないと強調しました。
また、最高指導者ハメネイ師に近く、対外強硬路線を唱える保守派の有力紙は、首都テヘランで2日に起きたサウジアラビア大使館の襲撃について、「法律や国益に反して行われたもので、こうした行為は厳に慎むべきだ」という司法府トップの発言を伝えています。
イスラムシーア派の大国イランでは、スンニ派サウジアラビアシーア派の指導者の死刑を執行して以降、保守強硬派の勢力などが連日、抗議デモを続けてきましたが、5日は現地時間の午後1時の時点で新たなデモの呼びかけは確認されていません。

イランと外交関係を断絶したサウジアラビアの新聞は5日付けの朝刊で、バーレーンスーダンもイランとの外交関係を断絶したことなどを大きく伝え、サウジアラビアの方針にアラブの国々が同調していると国民にアピールしています。
各紙はそれぞれ1面で、サルマン国王の写真とともに、「イランのろうぜきに対してアラブが立ち上がった」とか、「イランは大きな代償を払うことになった」などと伝えています。
また、イスラムシーア派の宗教指導者ニムル師を含む47人の死刑を執行したことについても、社説などで、テロ行為を行った犯罪者を処刑したとして正当化するとともに、これに反発するイランを強く非難しています。

サウジ国連大使「テロリストを合法的に処刑」 NHKニュース

ニューヨークの国連本部で4日、報道陣の取材に応じたサウジアラビアのムアリミ国連大使は、サウジアラビアイスラムシーア派の指導者を含む47人が処刑されたことについて、「合法的な裁判に基づいて処刑されたもので、死刑囚の大半はスンニ派でもあり、宗派間の対立をあおるものではない。テロリストの処刑は、欧米の有志連合が空爆で過激派組織のメンバーを殺害するのと何ら変わらない」と述べ、処刑を正当化しました。
また、イランにあるサウジアラビア大使館が襲撃されたのを受け、サウジアラビアがイランとの外交関係を断絶したことについて、「イランがわが国の内政問題への干渉を控えるようになれば、関係はいつでも修復できる。イランの敵対的な姿勢がわれわれにこうした措置をとらせているだけだ」と述べ、責任はあくまでもイラン側にあると批判しました。そして今月下旬にスイスで予定されているシリアの和平協議を巡っては、イラン側の姿勢を問わずサウジアラビアとして参加する意向を示し、国際社会と協力してシリア情勢の打開にあたる姿勢を強調しました。

クウェート、在イラン大使を召還 | Reuters