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京都から富士山を拝もう 住民ら登山道整備 : 京都新聞

 京都府内で唯一、富士山が見えることが確認されている京都市左京区久多の山に登山道を作ろうと、地元住民たちが計画している。早ければ来年春までに整備したいといい、「久多地域を観光で活性化させるきっかけにしたい」と意気込んでいる。


 久多と高島市の府県境にある標高915メートルの山で、2014年9月に奈良県天理市の住職新林正真さん(47)が、富士山頂上南西部の剣ケ峰の撮影に成功した。富士山は計算上、京都を含む20都府県から見えるとされるが、京都で撮影に成功したのは初めてだった。


 久多地域は人口約90人。かつては林業や炭焼きが盛んだったが、高度成長期以降は不振が続き、人口も減少している。撮影の成功を知った住民たちは、地域の観光の起爆剤になると期待する。


 現在、この山には久多側からの登山道がなく、尾根づたいにしか登れない。木が生い茂り、迷いやすい状態で、新林さんも滋賀県高島市側から登った。


 昨秋、京都府立大ワンダーフォーゲル部の学生や、区役所久多出張所職員たちが久多側からの登山ルート整備に向け調査を始めた。計画では、山の南西にある久多の里オートキャンプ場近くにある林道を利用する。


 今後、地権者の了解を得て、木の伐採などを行う予定。さらに遭難防止へ標識を置き、頂上付近にも看板を設置する考えだ。