独首相 トルコにとどまる難民支援に3800億円 NHKニュース
ドイツとトルコの首脳や閣僚による政府間協議が22日、ドイツのベルリンで行われ、内戦が続くシリアの難民を巡る問題を中心に意見が交わされました。
協議のあと両国の首相がそろって会見し、この中でドイツのメルケル首相はトルコにとどまっているシリア難民への支援策として、30億ユーロ(日本円でおよそ3800億円)をEU=ヨーロッパ連合がトルコ対して拠出することを確約したと述べました。
ヨーロッパに渡る難民の最大の経由国となっているトルコには、すでに去年11月にEUが30億ユーロを拠出する方針を決めていますが、加盟国の間で、負担金の割合などの調整が難航しているため、拠出は今も行われていません。
トルコのダウトオール首相は「メルケル首相やドイツが孤立することはない」と述べ、メルケル首相の難民政策を支持するとともにドイツと連携して対応に当たる考えを強調しました。
ドイツには去年1年間に、およそ109万人の難民や移民がたどりつく一方、トルコも、すでにシリアから200万人を超える難民を受け入れていて、ともに国内で難民の問題を抱えている両国が結びつきを強めています。