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世界最高峰の高尚な“お笑い”も FOMC激動の1年が明らかに|金融市場異論百出|ダイヤモンド・オンライン

 笑いの数は222回。これは先日公開された、1605ページに及ぶ2010年の米連邦公開市場委員会FOMC)議事録に記された「Laughter(笑)」の回数である。米紙「ウォール・ストリート・ジャーナル」の記者が数えた。

 そんな楽しげなやりとりがあった日のFOMCで決定されたのが、量的金融緩和策第2弾(QE2)だった。そこでケビン・ウォーシュ元FRB理事はこう言っていた。


「もし私が議長だったら、私はFRBをこの方向に導かない。もし私が議長だったら、私はこのプログラムの発動に反対する」


 彼はバーナンキ前議長のメンツを立てて最終的には賛成票を投じたが、今年に入って顕著となった世界的な金融市場の混乱は、結局はFRBが採ったQE2以降の政策の反動と見なせる。米国債金利を人為的に押し下げたことで、投資家は資金を他に振り向けた。それがシェールオイル産業や新興国の石油会社の資金調達を楽にし、原油の供給過剰の一因となった。


FRBが金融政策の正常化を進めれば、「QE時代」の行き過ぎた投資は逆流する。それは経済に痛みをもたらすが、FRBがショックを恐れて市場に「優しい顔」を過度に見せると、本来必要な調整は進まなくなってしまう。


 現在、QEの後始末の難しさにFRBは直面している。

#リフレ