ロシアがウクライナを英高等法院に提訴−国債30億ドルのデフォルトで - Bloomberg
ロシアはウクライナ国債30億ドル(約3430億円)相当がデフォルト(債務不履行)に陥ったとして、同国を英高等法院に提訴した。
ロシアのシルアノフ財務相は17日、元本全額と7500万ドルの未払い金利、および訴訟費用の回収を目指し、政府の代理として法律事務所のクリアリー・ゴットリーブ・スティーン・アンド・ハミルトンを雇ったことを明らかにした。
シルアノフ財務相は「英高等法院での手続きは開かれた、透明性のあるものになると見込んでいる」とし、「ウクライナに対して債務再編に向けた誠意ある交渉に入るよう何度も働きかけてきたが成果がなく、今回提訴に踏み切った」と説明した。
Russia Sues Ukraine in London Court Over $3 Billion Default - Bloomberg Business
ロシア ウクライナの債務返済求め提訴 NHKニュース
ウクライナの前の政権がロシアから借り入れたおよそ30億ドル(日本円でおよそ3400億円)に上る債務を巡って、ロシアのシルアノフ財務相は17日、ウクライナ政府に返済を求める訴えを、取り決めに従ってロンドンの裁判所に起こしたことを地元メディアに明らかにしました。
この債務について、ウクライナのポロシェンコ政権は、「前の腐敗した政権にロシアが渡した賄賂だ」として、返済期限の去年12月、「債務の返済を一時的に停止する」と発表していました。
ロシアは主要な輸出品である原油の価格の大幅な下落で、厳しい財政運営を強いられており、法的手段に訴えることでウクライナに債務の返済を強く迫った形です。
ロシアが法的手段に訴えたことで、ロシアによるクリミア併合をきっかけにした両国の対立は一段と深まるものとみられ、ウクライナ軍と親ロシア派の衝突が続くウクライナ東部の情勢にも悪影響が及ぶことも懸念されます。