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昨年度・平成27年度の企業年金の運用利回りは、ことしに入り世界的に株価の低迷が続いたことから5年ぶりのマイナスとなり、企業年金の運用環境が悪化したという調査結果がまとまりました。


これは民間の調査会社「格付投資情報センター」が、国内およそ110社の企業年金を調査したもので、昨年度の運用利回りは平均でマイナス1.07%と、5年ぶりにマイナスとなりました。
企業年金の運用利回りが悪化したのは、資産の26%余りを占める「株式」が、ことしに入り中国経済の減速や原油先物価格の下落など世界経済の先行き懸念を背景に、各国の株式市場で株価が下落したことが主な要因です。「株式」のうち国内の株式の運用利回りはマイナス10.82%、海外の株式はマイナス8.64%でした。
企業年金の運用を手がけている生命保険各社で作る協会の筒井義信会長は記者会見で、「企業年金の資産運用はこの数年間で見ればプラスだが、株価の下落に加えて日銀がことし2月にマイナス金利を導入した影響で、このところ非常に厳しい運用状況になっている」と述べました。