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オーストリアで22日に行われた大統領選挙の決選投票は大接戦となり、投票結果は、郵便で投じられたおよそ75万票の開票まで持ち越されました。内務省が23日、発表した最終的な結果によりますと、リベラル政党「緑の党」出身のファン・デア・ベレン氏が50.3%、極右政党「自由党」のホーファー氏が49.7%となり、僅かの差でファン・デア・ベレン氏が当選しました。
今回の大統領選挙では、シリアなどから流入する難民や移民への対応が争点の1つとなり、極右政党のホーファー氏が受け入れを最小限に抑えるべきだと主張したのに対し、ファン・デア・ベレン氏は人権を守る立場から寛容な姿勢を示していました。先月行われた1回目の投票では、ホーファー氏がトップで、ファン・デア・ベレン氏は10ポイント以上の差をつけられていましたが、決選投票では、極右政党が台頭することへの危機感が高まり、著名人がファン・デア・ベレン氏への支持を表明するなどしたため、逆転したとみられています。
オーストリアの大統領の政治権限は限られていますが、EU=ヨーロッパ連合の中で初めて極右政党の国家元首が誕生するかどうか、周辺国からも大きな注目を集めていました。