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アメリカ国防総省によりますと、シリアのアルタンフ付近で16日、過激派組織ISに対する軍事作戦で、アメリカが支援する反政府勢力の部隊が、ロシア軍機による空爆を受けたということです。
これについてカーター国防長官は17日、「ロシアの行為は問題であり、内戦をあおるものだ」と厳しく批判しました。そのうえで「これが意図的だとすれば、ロシア側がISと戦うためだとしてきた説明に全く反することになり、そうでないならば、空爆に関する情報の質の問題だ」と述べました。
また、国防総省の高官は、反政府勢力の部隊が空爆を受けた一帯にはロシアが支援しているシリアの政府軍はおらず、これまでこの周辺でロシア軍機の活動は見られなかったとしたうえで、「ロシアの意図には深刻な懸念がある」と述べ、反政府勢力を狙った意図的な攻撃だったのかどうかロシア側に説明を求め、今後、攻撃を繰り返さないよう要求するとしています。

これはニューヨーク・タイムズなどが16日、報じたものです。
それによりますと、国務省の外交官らが、シリアのアサド政権による市民への弾圧をやめさせるためには、アサド政権に対する空爆などさらなる圧力が必要だとして、オバマ大統領の政策を厳しく批判するメモを作っていたということです。
このメモは、中東政策に関わる中堅幹部51人が署名し、政権の方針に異議を申し立てる制度を使って国務省の上層部に送られたということです。
国務省のカービー報道官は17日の記者会見で、事実関係を認めたうえで、「これだけ多くの人から申し立てがあったのは、異例だ。ケリー国務長官もメモを読むだろう」と述べる一方で、今後の政策に影響があるかは明言を避けました。
シリア情勢を巡ってオバマ大統領は、過激派組織IS=イスラミックステートに対する軍事作戦を優先し、アサド政権に対しては軍事行動は行わず、外交交渉によって退陣を迫っています。
しかし内戦終結の見通しは立っておらず、50人を超える外交官からの異例の批判は、シリア戦略が行き詰まっていることへの政権内の不満の高まりと受け止められています。

オバマ米大統領サウジアラビアムハンマド・ビン・サルマン副皇太子は17日、ホワイトハウスで1時間ほど会談した。


ホワイトハウスによると、会談では過激派「イスラム国(IS)」掃討に向けたイラクへの支援や、シリアの政治的移行を支援することの重要性について話し合われた。


サルマン副皇太子は隙間風が吹いている両国関係の修復に加え、原油依存脱却に向け自身が指揮している経済改革「ビジョン2030」を促進するために訪米している。

オバマ大統領は17日、サウジアラビアの国防相を務めるムハンマド副皇太子とホワイトハウスで会談しました。
ホワイトハウスによりますと、この中で、両国が参加する過激派組織ISに対する軍事作戦を巡り、イラクで2年以上にわたって支配されていたファルージャを奪還するなど進展が見られていることを確認し、イラク政府に対して人道支援活動を強化することで一致しました。
また、中東ではサウジアラビアとイランがことし1月に国交を断絶するなど緊張が続いていることから、オバマ大統領は、緊張の緩和に向けてもムハンマド副皇太子と話し合ったということです。
サルマン国王の息子、ムハンマド副皇太子は、30歳の異例の若さで石油生産に依存する財政からの脱却を目指した経済改革を主導するなど、若手のリーダー格として知られ、国防相としては軍事力の増強に力を入れ、イランに対する強硬な姿勢を示しています。
オバマ政権は、核開発問題を巡ってイランとの間で最終合意に達したことから、イランと敵対するサウジアラビアとの関係が冷え込んでおり、今回の会談では関係修復を図るねらいもあるとみられます。