沖縄本島北部の国頭村と東村にまたがるアメリカ軍北部訓練場は、6つのヘリコプター発着場の移設を条件に、半分を超えるおよそ4000ヘクタールが返還される計画で、沖縄防衛局は22日午前6時ごろ、残る4か所の発着場の建設に向けた工事に着手しました。これを受け、沖縄県の安慶田副知事は、22日午前、中嶋浩一郎防衛局長を県庁に呼び「県や地域住民に十分な説明もないまま強行に工事に着手した政府の姿勢は到底容認できない」と抗議しました。また、警察が、移設工事に反対する人が工事を阻止するために止めた車の撤去を行ったことについて、「県民に大きな衝撃と不安を与えている」と述べました。
中嶋防衛局長はこのあと、記者団に対して「抗議を受け止めました」と答えるにとどまりました。