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クリントン氏 米民主党の大統領候補に正式指名 | NHKニュース

東部ペンシルベニア州で開かれている与党・民主党の党大会は、2日目の26日午後、日本時間の27日午前6時半ごろから大統領候補を指名する代議員による投票が行われました。その結果、クリントン国務長官が代議員の過半数を獲得し、民主党の大統領候補に正式に指名されました。アメリカの主要な政党の大統領候補に女性が指名されるのは初めてです。
党大会では、このあと、夫のビル・クリントン元大統領が演説し、11月の本選挙で野党・共和党のトランプ氏に勝利するため結束するよう呼びかける見通しです。
また、副大統領候補については、クリントン氏が選んだケイン上院議員が指名されることになっています。

ヒラリー・クリントン氏は中西部イリノイ州シカゴ出身の68歳。夫のビル・クリントン元大統領とは大学時代に知り合い、卒業後はともに弁護士になりました。
大統領への道を歩む夫を支え、ファーストレディーのときにはみずからも医療保険制度の改革に取り組みました。また、夫がホワイトハウスの研修生との関係を巡る偽証疑惑で苦境に立たされたときは、夫を支え、危機を乗り切りました。
2001年からはニューヨーク州選出の上院議員を務め、政治家としての経験を積み重ねてきました。
そして、2007年1月に大統領選挙の民主党の指名争いに名乗りを上げ、オバマ大統領と激しく競り合いましたが、2008年6月に選挙戦から撤退しました。
しかし、本選挙では民主党の結束を訴え、オバマ大統領の当選に力を尽くした結果、2009年1月には、オバマ政権1期目の外交の顔として国務長官に就任しました。そして、最初に日本を訪れるなど、アジア重視政策を進めたほか、100か国以上を訪問し、活発な外交を行いました。
一方で、2012年9月にリビア東部ベンガジアメリカ領事館が襲撃され、大使ら4人が殺害された事件では、野党・共和党から対応に不備があったと厳しい批判も浴びました。
クリントン氏は、4年間、国務長官を務めたあと退任。去年4月に大統領選挙の民主党の指名争いに再び名乗りを上げました。
2度目の挑戦となった今回も、クリントン氏は最有力候補と見られながら、格差の是正を前面に掲げるサンダース上院議員に思わぬ苦戦を強いられました。候補者選びの初戦となった中西部アイオワ州の党員集会では大接戦となり、2戦目の東部ニューハンプシャー州予備選挙では大敗を喫しました。しかし、その後、黒人やヒスパニック系の有権者の支持を固め、巻き返しました。
クリントン氏は先月には民主党の指名獲得を確実にし、最終的には全米50州のうち28勝22敗とサンダース氏に勝ち越しています。

クリントン氏 大統領候補に正式指名 夫が支持呼びかけ | NHKニュース

このあと、夫のビル・クリントン元大統領が演説し、「彼女は常に人々の生活を改善しようと取り組んできた。現状に満足せず、いつも進展を目指しているのが彼女だ」と訴え、支持を呼びかけました。
指名されたクリントン氏は党大会最終日の28日に指名受諾の演説に臨む予定で、11月の本選挙に向けたクリントン氏とトランプ氏の選挙戦のスタートとなります。

民主党大会が開かれているさなか、サンダース上院議員を支持する代議員らが会場を出て、併設されているメディアセンターに詰めかけクリントン国務長官が正式に大統領候補に指名されたことに抗議しました。


代議員らはメディアセンターの前で口にテープを貼って座り込みをしたり、「サンダース氏を支持する」、「選挙は不正だ」などと書かれたプラカードを掲げたりして抗議の意志を示しました。また、一部の代議員はメディアセンター内へなだれ込み、警察官が急きょ、出入り口を封鎖するなど、現場は騒然としました。代議員の1人は「この選挙はわれわれの手から盗まれた不正なものだ。私たちはサンダース氏から言われたとおりヒラリー氏に投票するがそれは本意ではない」と話していました。

この調査は、アメリカのCNNテレビが、民主党の党大会が始まる直前の今月22日から24日にかけて、およそ1000人を対象に電話で行ったものです。
それによりますと、サンダース氏を支持してきた有権者に本選挙で投票したい候補者について尋ねたところ、クリントン氏と答えた人が64%、政府の役割を最小限にとどめることを主張する「リバタリアン党」のゲーリー・ジョンソン氏と答えた人が14%、共和党のトランプ氏と答えた人が11%、環境政策を重視する「緑の党」のジル・スタイン氏と答えた人が6%となりました。
また、先月から今月にかけてアメリカの複数のメディアが行った世論調査でも、サンダース氏の支持者のうち、本選挙でクリントン氏に投票すると答えた人は6割前後にとどまっています。
共和党のトランプ氏は、クリントン氏に不満を抱くサンダース氏の支持者の取り込みに意欲を示していて、クリントン氏にとっては、本選挙に向けて民主党の結束を図れるかが課題です。

#米大統領選#ヒラリー

壇上に立ったスタイン氏は「私が大統領になったら、まずは学生を救い、移民を受け入れ、医療制度を立て直す」と訴えました。そのうえで、「われわれの心はサンダース氏とともにある。サンダース氏はわれわれに真実を、そして、現状を変えることができることを示してくれた。われわれはこの運動を続けなければいけない」と述べ、自身への協力を呼びかけました。
参加した女性は「たとえ、サンダース氏がクリントン氏を支持するとしても、私はクリントン氏には投票できない。あくまでもサンダース氏に大統領になってほしいが、それがかなわないならスタイン氏に投票したい」と話していました。
緑の党は、環境保護の推進を主な政策に掲げ、リベラル色が強く、サンダース氏の掲げる理念に比較的近いことから、緑の党は、サンダース氏の支持者を取り込もうと活動を続けています。
クリントン陣営は、サンダース氏が党大会で正式にクリントン氏への支持を呼びかけたことを受けて、サンダースの支持者との結束を目指していますが、緑の党のほかにも、共和党のトランプ陣営がサンダースの支持者の取り込みを図っていて、サンダース氏の支持者の動向が今後の焦点の一つとなりそうです。

サンダース氏、支持者に訴える「ヒラリー氏にブーイングを飛ばすのは簡単だが...」

「ブーイングを飛ばすのは簡単だが、ドナルド・トランプが大統領、という状況で生きる羽目になる自分の子供たちの顔を見るのは、もっと大変なことだ」と、サンダース氏は述べた。

「ブーイング、背中を向けること、退出すること。そういったデモストレーションで私たちの運動の信頼性は損なわれてしまう」。代議員たちに向けたメッセージの中で、サンダース氏はこう述べた。「それこそ、商業主義のメディアが求めているものなのです。それこそ、ドナルド・トランプが求めているものなのです。しかしそれは、この国の革新的運動を発展させるものではありません」