サウジアラビアの国防相を務めるムハンマド副皇太子は2日午後、防衛省で、陸上自衛隊の儀じょう隊の栄誉礼を受けたあと稲田防衛大臣と会談しました。
この中で、ムハンマド副皇太子は両国の防衛協力について、「サウジアラビアは、防衛装備品の国内での製造比率を引き上げたいと考えており、高い技術を持っている日本との関係を強化していきたい」と述べました。
これに対し、稲田大臣は「2国間の安全保障に資する協力を進めていくことは重要で、どのような協力が可能なのか今後協議していきたい」と述べました。
また、両氏は北朝鮮による相次ぐ弾道ミサイルの発射や、中国が南シナ海や東シナ海で海洋進出を活発化させていることを踏まえて、あらゆる地域での現状変更や緊張を高める試みに反対していくことで一致しました。
これに先だって両国の防衛当局は高官による相互訪問や、実務者レベルの協議などを盛り込んだ防衛交流に関する覚書への署名を行いました。