中国浙江省の杭州では、4日からG20=主要20か国の首脳などが参加するサミットが開かれます。
これに先だって、議長国中国の習近平国家主席は2日、サミット出席のため中国を訪れているインドネシアのジョコ大統領や、ブラジルのテメル新大統領と会談し、貿易や投資などの面で関係強化を図ることで一致しました。
また、習主席はサミットに招待したシンガポールやラオス、カザフスタン、セネガルといったG20以外の国々の首脳とも相次いで会談しました。
今回のG20サミットについて国営メディアは、「途上国が、これまでで最も多く参加するサミットだ」と伝えていて、習主席は、サミットで途上国の経済発展のために、インフラ投資の拡大や国際的な金融機関における途上国の発言権を高めることの必要性を訴えるものとみられます。
このため、一連の首脳会談を通し、習主席としては、サミット議長国として途上国を重視する姿勢を強調し、世界経済のルール作りを主導する狙いがあると見られます。