トランプ氏 共和党有力者を非難 異例の事態に | NHKニュース
アメリカ大統領選挙の共和党のトランプ候補は、女性を見下したような発言などを巡って逆風が強まり、最新の世論調査の平均値では、民主党のクリントン候補に対して、6ポイント引き離される厳しい状況となっています。
こうした中、共和党の有力者、ライアン下院議長が今後、トランプ氏のための選挙運動は行わず、大統領選挙と同時に行われる議会選挙で過半数を維持することに集中する考えを示しています。
これに対し、トランプ氏は11日、みずからのツイッターで、「ライアン氏は弱く、無能な指導者だ。足かせが外れて、むしろうれしい。忠誠心のない共和党員は、クリントン氏よりも、はるかにたちが悪い」などと投稿し、ライアン氏を含めた党指導部を強く非難しました。
トランプ氏は11日から3日間、接戦州の1つ南部フロリダ州に入って支持を呼びかけ、巻き返しを図りたい考えです。
ただ、共和党の指導部はトランプ氏の言動が大統領選挙にとどまらず、現在、共和党が多数を占める議会選挙に影響を及ぼしかねないと危機感を強めていて、投票日まで1か月を切る中、党内の足並みが大きく乱れる異例の事態となっています。
トランプ氏で「米国破滅」 ゴア元副大統領が応援演説 https://t.co/qYIVl1WjvL
— 47NEWS (@47news) 2016年10月11日
#米大統領選#トランプ
リークされているクリントン・メールを読めば、誰だってこの人を大統領にさせないことが米国を立て直す第一歩だと思う。反対につるんでいる連中はクリントンが負けたらこの世が終わりだと思う。https://t.co/0DpuaMG3cb
— 藤原直哉 (@naoyafujiwara) 2016年10月11日
クリントン氏、TPP反対表明は厳しい決断=ウィキリークス | ロイター
内部告発サイト「ウィキリークス」が11日公表した電子メールによると、米大統領選の民主党候補ヒラリー・クリントン氏の陣営は、オバマ大統領のアジア戦略の要である環太平洋連携協定(TPP)に反対する立場を取ることについて、厳しい判断を迫られていたことが分かった。
ウィキリークスが明らかにしたのは、クリントン陣営の責任者、ジョン・ポデスタ氏がやり取りしたメール。米大統領選ではクリントン氏と共和党候補ドナルド・トランプ氏がともに貿易を主要テーマと位置づけており、TPPに反対する立場を取っている。
クリントン氏が反対の立場を表明したのは民主党予備選のさなかにあった2015年10月。自身が国務長官を務めた09─2013年にオバマ政権が打ち出したTPPについては、当初は支持をするかどうかについて発言を控えていた。
同氏のスピーチライター、ダン・シュベリーン氏は15年10月6日付のメールでクリントン氏の立場を示す声明の草案をアドバイザーなどに送っていた。
シュベリーン氏は「実に微妙な立場を取ることになる」と指摘。「かつて支持した協定に熱心に反対すれば冷笑を誘うことになるので、それは避けたい。利点とのバランスを考えると、欠点を強調し過ぎることも避けたい」とした。
このメールの翌日、クリントン陣営はアイオワ州での予備選中に声明を発表し、同氏は選挙戦で支持を得るために「非常に高い」ハードルを設定しており、TPPはそれを満たさなかったと表明した。
クリントン陣営は今回公表されたメールの真偽についてコメントを控えた。
#米大統領選#ヒラリー#TPP