https://d1021.hatenadiary.com
http://d1021.hatenablog.com

「天才」と呼ばれた人が、本物の「天才」に出会ったとき(週刊現代) | 現代ビジネス | 講談社

「生まれて初めて、『こいつには勝てない』と思う人間に出会いました。数学オリンピックは受験数学とは違って、見たことのない問題にどうアタックするかの世界なんですが、僕が手も足も出ない整数論の問題を、パッパッといろんなアイデアを出して解くやつがいた」


 凡人には理解できない領域だが、数学はあるレベルを超えると「見える」「見えない」という表現で語られる。日本人が日本語の文章を読んで「文法が正しいかどうか」を判断するのと同じ感覚で、彼らには数式の正誤が「見える」という。

「ああ、俺は別のことをやろう、と。つまり、純粋数学の研究者として児玉のような大天才と競う道ではなく、自分の得意分野を伸ばそうと決意したんです」


 郡山にとってそれは、社会と交わって生きる、ということだった。大学1~2年時に小学生向けの算数の参考書を出版し、3~4年時には塾を作ってカリキュラムを組んだ。世間と接点を持つことに関しては、数学の大天才たちより自分のほうが秀でていることにも気づいた。


「フランスに留学して経済学に出会い、これだ、と思いました。数学オタクになるんじゃなくて、もっと世の中に貢献できることを勉強しようと思った時、経済学、それもミクロ経済学がピッタリだったんです。

 圧倒的な処理速度を誇るロヴァースを「頭脳明晰タイプ」とするなら、もう一人の天才は独創的な発想で難事を解決してしまう「ひらめきタイプ」だ。フランクルは「彼を前にすれば、ロヴァース氏も私も天才とは言えないかもしれない」とまで言う。ボイタ・レードルという数学者がその人である。

レードルは決して優秀な学生ではなかった。むしろ、公式や解法を暗記するような作業を苦手とし、問題を早く正確に解答することもできなかった。だが彼にはそれを補ってあまりある「ひらめき」があった。フランクルは続ける。


「日本の大学の数学科なら、彼は合格すらできなかったでしょう。ただし、どこから手をつけたらいいのかさえ誰もわからないような問題を前にしたとき、彼は誰にも真似できないひらめきで解決することができた。

一般に論理的な思考は言葉や文章で行われますが、彼の場合、イメージや絵が浮かぶ。彼は独創的なひらめきを持つ半面、説明は下手で論文もまとまりが悪かった。これがこのタイプの天才が活躍しにくい理由だと思います。私はそういう部分を補う役割でした。良いコンビでしたよ」

 僕は頭がいい、というのは問題発見能力が高いということだと思うんです。一般に言われる、学校の成績などの頭の良さは、与えられた問題を解決する能力ですが、何もない状態で問題を発見する能力とは根本的に違う。

思考がジャンプする

共通点、それは常人には決して見えない「景色」が見えていることのようだ。

http://d.hatena.ne.jp/d1021/20161111#1478860668
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20161016#1476614391(昇龍堂)
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20151222#1450781122アルキメデス

#勉強法