https://d1021.hatenadiary.com
http://d1021.hatenablog.com


これは、アメリカの首都ワシントンで行われたシンポジウムで、イギリスのダロク駐米大使が会場の質問に答えて明らかにしました。


この中で、ダロク大使は、中国が海洋進出を強めている南シナ海について、「イギリス政府は、航行の自由や飛行の自由を守るというアメリカ政府の目標を共有している」と述べました。


そのうえで、共同訓練のために現在、日本に派遣しているイギリス空軍のタイフーン戦闘機を、近く南シナ海の上空に飛行させることを明らかにし、イギリスとしても中国の行動に懸念を抱いていることを示しました。


また、ダロク大使は「2020年にはイギリスは新たに2隻の空母を保有し、太平洋地域に派遣するだろう」とも述べ、アジア太平洋地域の安全保障にイギリスも関わっていく意向を示しました。


南シナ海をめぐっては、国際的な仲裁裁判で、中国が南シナ海のほぼ全域に対する管轄権を主張しているのは国際法に違反するという判断が示されましたが、中国側は受け入れておらず、アメリカや日本などはヨーロッパとも連携して中国への働きかけを強めていく構えです。


イギリスのダロク駐米大使は1日、南シナ海について、「イギリス政府は航行の自由や飛行の自由を守るというアメリカ政府の目標を共有している」と述べたうえで、共同訓練のために現在日本に派遣しているイギリス空軍のタイフーン戦闘機を、近く南シナ海の上空に飛行させることを明らかにし、中国の行動に懸念を抱いていることを示しました。


これについて、中国外務省の耿爽報道官は2日、定例の記者会見で、「中国と南シナ海沿岸各国の共同の努力のもと、南シナ海の航行の自由と飛行の自由には、いかなる問題も存在しない」と主張しました。
そのうえで、「南シナ海の情勢は日々好転し、積極的な方向に発展している。われわれは各方面に対し、南シナ海の平和と安定を守る努力を尊重するよう希望する」と述べ、逆にイギリス側の行動に懸念を示しました。


中国は、南シナ海をめぐる問題について、対立するフィリピンとの関係改善などを背景に、当事国の話し合いで解決するという主張を強めていて、アメリカなどほかの国の関与に繰り返し警戒感を示しています。