https://d1021.hatenadiary.com
http://d1021.hatenablog.com


プーチン大統領の到着が3時間近く遅れたことについて、ロシア大統領府のペスコフ報道官は記者団に対して、「確かに少し遅れがあったが、日本側には伝えていた。シリア問題などの対応があったことに関係している」と述べ、出発直前まで、内戦が続くシリア情勢などの対応に当たっていたことが原因だと説明しました。


そのうえで、「開始がずれただけで、会談の長さをはじめ、その後の日程に変更はない」と述べ、首脳会談の内容に影響を与えるものではないとの考えを示しました。


 ロシアのプーチン大統領は15日の安倍晋三首相との夕食会を兼ねた会談で、山口県の地酒「東洋美人」を気に入り、「何という酒か」と銘柄を尋ねた。会談場所となった山口県長門市の温泉旅館「大谷山荘」の関係者が16日、明らかにした。


 プーチン氏が宿泊した本館の部屋は、かつて天皇陛下も宿泊。中庭があるという。


 料理のメニューは事前にロシア政府ともやりとりを重ね、総料理長が考案したという。夕食会は本館2階の一室で行われ、ふぐ刺しや長州地鶏など山口県産の食材がふんだんに使われた。


 外務省によると、ノーネクタイで和やかな雰囲気で、岐阜県ウオッカや国産ワインも提供された。


「ワーキングディナー」のメニューには山口県内の食材がふんだんに使われ、温泉旅館の料理長が腕を振るった日本料理がふるまわれました。


前菜は山口市阿東地区のリンゴを使った白和え、わんには「岩国れんこん」や萩産の甘鯛などの澄まし汁、また下関産のとらふぐの刺身や「仙崎ぶとイカ」を使った向こう付けが供されました。
続く、焼き物は「長萩和牛」のシャトーブリアンがふるまわれ、炊き合わせには地元、長門産の「油谷車海老」が出されました。
飲み物は、国内産のワインやウイスキーウォッカのほか、萩市の酒蔵が仕込んだ「東洋美人壱番纏純米大吟醸」が用意されたということです。


政府関係者によりますと、プーチン大統領は「非常においしい」と話しながら地元の食材を随所に使った日本料理を堪能したということです。


ロシアは天然ガス原油など豊富な天然資源を背景に、1999年以降毎年5%から10%程度の高い経済成長を続けてきましたが、2009年のリーマンショックの影響で経済成長率がマイナス7.8%と大幅に落ち込みました。


その後、いったんはプラス成長に回復したものの、ウクライナ情勢をめぐる欧米からの経済制裁に加え、原油価格の大幅な下落などによって再び経済は落ち込んでいます。


去年のGDPの成長率はマイナス3.7%と、リーマンショック以来のマイナスとなったほか、OECD経済協力開発機構が先月出した見通しでは、ことしの成長率もマイナス0.8%と2年連続のマイナスが見込まれています。


ロシアは低迷する経済を立て直すためエネルギー産業だけではなく、製造業や農業の振興が大きな課題となっていて、極東地域に経済特区や「ウラジオストク自由港」を設けて、ビザの手続きの簡素化や外国人の雇用に関する規制緩和のほか、大幅な優遇税制も導入し、海外からの投資を積極的に呼び込もうと力を入れています。


会見の中でプーチン大統領は、北方四島の元島民から手紙を受け取ったことを明らかにしたうえで、「元島民が、これまで行けなかった地域を含めて、島々を訪問できるよう最大限の対応をしていきたい」と述べ、高齢化が進む元島民が故郷に訪問できるよう配慮する考えを示しました。
そのうえで、サハリン・旧樺太や千島列島が19世紀以降、ロシア領や日本領となってきた歴史的な経緯にふれ、「交渉でこうした歴史的なピンポンのようなやり取りはやめたほうがいい。ロシアと日本の根本的な利益のために最終的・長期的な解決の必要性を理解しなければならない」と述べました。

講道館 - Yahoo!地図


経団連会館でロシアのプーチン大統領と立ち話をしたソフトバンクグループの孫正義社長は記者団に対して、「アメリカのトランプ次期大統領と電話で話す予定があって、プーチン大統領からも『トランプ氏によろしく伝えてくれ』と言われた。われわれが『アメリカに投資をする』と言ったら、プーチン大統領からロシアにも大きく投資して欲しいと頼まれた。ロシアにもぜひ来て欲しいと言われたので、来年5月前後に行くつもりだ。ロシアでAI=人工知能など新しい技術が出てきているので、そちらへも投資や共同プロジェクトを進めていきたい。今回の首脳会談ときっかけに両国の関係がさらに深まることを期待している」と述べました。


安倍総理大臣とロシアのプーチン大統領との日ロ首脳会談について、中国外務省の耿爽報道官は、16日の定例の記者会見で、「われわれは、プーチン大統領の日本訪問に関し、状況を注視している」と述べました。


そのうえで、耿報道官は「北方四島については、日本とロシアの2か国関係の問題であり、対話を通して、適切に解決されるよう望む」としています。
また、プーチン大統領の訪日について国営の新華社通信は、論評記事を配信し「安倍総理大臣は、領土問題を進展させることで、ロシアを抱き込んで、中国を包囲しようとしている」として、日本とロシアが接近することに警戒感を示しています。
また、国営の中国中央テレビも、プーチン大統領の訪日について連日伝えていて、中国では、いずれも隣国である日ロ両国の動向に高い関心が寄せられています。