「世紀の空売り」に登場のドイツ銀、今勧めるのは米CMBSショート https://t.co/wYhUonYZ1z
— ブルームバーグニュース日本語版 (@BloombergJapan) 2017年2月9日
ドイツ銀行では金融危機前にグレッグ・リップマン氏らトレーダーが米住宅市場の値下がりを見込んで空売りし、その様子が映画化されたマイケル・ルイス氏の著作「ザ・ビッグ・ショート(世紀の空売り)」に描かれた。同行のアナリストは今、米商業用不動産ローン担保証券(CMBS)の空売り時期が到来したと主張している。
ドイツ銀のエド・リアドン、サイモン・ミュイ両アナリストは7日遅くのリポートで、CMBSが小売企業のリースに裏付けられている点を挙げ、そうした企業の相次ぐ倒産や店舗閉鎖で想定を上回るペースでデフォルト(債務不履行)が起きる可能性を指摘。インターネット上の販売会社との競争で多くの小売企業が長期的に圧迫されているとも説明した。
このためドイツ銀は投資家に対して、2012年と13年にそれぞれ発行された計2シリーズのCMBS関連指数を対象にしたクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)の購入を勧めている。コマーシャル・モーゲージ・アラートによると、両年のCMBS引き受けでドイツ銀は最大手。関連指数の値下がりに備えるCDS購入は、当時販売された多くのCMBSを空売りすることを意味する。
原題:Deutsche Bank Analysts Say Time to Short CMBS as Retailers Ail(抜粋)