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 新しい年や新しい年度といった「次に向けた経営戦略」を考える節目となる時期に、経営者が読むべき本は何か?そう質問された時はいつも「考え方の本」と「世の中の動きが分かる本」を読むべきです、と答えています。


 経営には「正しい考え方」と経済環境を読む目が何よりも必要だからです。


「考え方の本」を読むのであれば、孔子とその弟子たちの言葉を書いた『論語』を読むといいでしょう。もちろん、少しずつ読み進めても問題ありません。最初は、それを解説した本でもいいでしょう。


 私のおすすめは安岡正篤先生が書かれた『論語の活学』(プレジデント社)です。私もその本から論語を勉強しました。『論語』や『老子』などの中国の古典からは2500年という長い時間の中で多くの人が「良い」と認めた知恵や「正しい考え方」を学ぶことができます。

 経営に関する本も次々と新しいものが出版されていますが、『論語』も含め、まずはロングセラーとなっているこれらの本を読むことをおすすめします。

 良い本は繰り返し読むことが大切です。私自身自戒していることですが、分かったつもりになっていることがあります。しかしいくら本を読んでインプットしたつもりでも、それを他人に説明することができる、実践できるなど、十分にアウトプットできなければ分かったことにはなりません。