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 われわれは、小さな子どもは注意を払うのが不得手だとしばしば話す。だが、本当に意味するところは、彼らは注意を払わ「ない」ことが不得手であるため、大人のように世界を選別しないということだ。子どもたちは、自らを取り巻く世界について可能な限りたくさん学んでいる。このため、子どもを幼稚園に行かせようとしているときに、彼らの注意が空を行く飛行機や、床に落ちている小さな紙切れに向かうことがあるのだろう。


 それに引き換え、大人は集中して効率的かつ迅速に動く。それがたとえ、周囲を無視することになってもだ。子どもは探索し、大人はつまみ食いする。ここには大人に向けられた教訓もある。われわれ大人は、目の前の目標に集中するあまり、予期せぬ展開やチャンスを逃すことがある。集中を抑えることで、むしろより多くのことが見えるようになることもあろう。


 したがって、意識を広げようと思うのなら、幻覚剤、神秘学、瞑想(めいそう)などを試しても良いが、4歳児と散歩に行くだけでも良いのかもしれない。