日銀が国債をどんどん買って行き着く先は 「永遠のゼロ」か、銀行課税か? - 金利と経済 高まるリスクと残された処方箋 https://t.co/zeVCkHR8qW
— ダイヤモンド・オンライン (@dol_editors) 2017年2月21日
日銀が国債をどんどん買ったらよい、と考えている人は結構多い。その直感の背景を聞くと、次のような答えが返ってくる。
(1)日銀が国債を買えば、政府の国債が無利子で償還の必要のない銀行券に置き換わるわけだから(日銀当座預金に金利を付けなければ同じことだ)、財政危機も雲散霧消するはずだ。
(2)仮に日銀当座預金に金利を付ける必要があったとしても、日銀は当座預金に階層を設け、ごく一部の政策残高のみにマイナス金利を適用することでマイナス金利に誘導しており、同じ階層性を使えば金利負担を抑えられるはずだ。
この点を考えるには、統合政府(政府+中央銀行)全体の財政支出コストの変動をみる必要がある。中央銀行の利益が増減すれば国庫納付金に跳ね返るから、結局は政府の財政収支に影響する。統合政府の財政コストを検討することで、トータルな政策コストをみることができる。
いずれにせよ、統合政府の利払い負担を回避するには、「永遠のゼロ」か「銀行への課税強化」という方途しか存在しない。中央銀行が国債を全部買い上げても、政府の利払い負担軽減の決め手にはならないのである。
#リフレ#アベノミクス